疲れてしまったら
寝てしまえばいいよ
全てを放り出して
と言ったらきみは鼻で笑うんだろう
生卵のパックを袋が千切れるほどに
引っ提げているぼくが
これを投げ出したら道中が割れた卵だらけ
そしてこの卵が成るはずだったメシが消え
ヒナは露頭に迷うだろうと
そうだね
ぼくときみとでは
生きているレイヤーが違いすぎる
発言と行動の自由度が
全く違うね
人はいつからこんなに不自由になるんだろう
ただ寝て食うて 睦みて子を産みて
育ててまた旅に出て
好きならば芸をして
好きならば狩をして
好きならば教えて
嫌いならば怠けて
そういうことではやっていけない人間たちが
今日も夜な夜な孤独に眠り
朝ごとにベルトコンベアーにぎゅうぎゅうと
押し出されてゆく
かなしいよ
時々
何の為の生なのだろうと
そして孤独さ
そんな事に平気なのか
歯を食いしばってなのか
生き生きとしてなのか
そういう人々と
自分との落差を感じて生きるのは
生卵、人々の分まで抱えて
いっぱいいっぱいのきみが
生卵を地面にぶち撒けることなく
休める方法はなんだろね
ぼくの小さな脳では思いつかぬ
ぼくはぼくの孤独に支配されることで
精一杯だ
