ことばを書くことで命を救われている人間が、"詩人"や作家とカテゴライズされるとするならば、
詩人にとっての死は、ことばの死である。
社会人としての死、肉体の死よりも恐ろしくて悔しいのは、ことばを殺されることである。
詩人としての生きがいは、生涯、研ぎ澄まされた真実の気持ちを表現することであり、自身のことばに曇りがないことを信念とすることである。
ことばは、濁すことに慣れると、自身のことばですら信じられなくなる。
そうなれば詩人は一番の"生"を失うのに近い。
それはもはや死と何ら変わりはないのである。
詩人の生きがいは、ただただ、自らのことばで綴ることだけである。
ことばを発するということは、詩人にとっては嘘偽りない人生を送ることなのである。