花びら一つ一つ
散りゆきて
残った芯
一筋
種を宿すことなき
その花は
立ち尽くし雨風と太陽で
枯れ落つるのを待つのみ
花と生まれて花を過ぎ
種も宿さず如何に生きむ
この身朽ちて土に還り
悲しい歌を書くべきか
明るい歌を残すべきか
思い遣ればそれは嘘となり
また正直になればそれは
毒となる
我にひと救いの愛もなく
ひとつなぎの心友もなし
桜が散れば台風が来て
近頃では窓を開けて興を感じる季も少なし
世では病や戦が行き交い
国政よくなる見込みもなし
友も金も愛する人もなく
生きる為の仕事にも身は入らぬ
我は正真正銘の
乞食である
