すべり落ちてゆく水を
無理に掴もうとしない
無理に掴もうと
水を追えば
谷底に突き落とされるでしょう
吹いても吹いても動かないのは
真空のように何もない証
弾いても弾いても音がしないのも
真空にいるように何もない空間
種をまいて
お水をやって
芽吹かず土の中のままなら
そっと忘れて出かけませう
芽吹く春 たくさんのお花
おうちのお庭で育たなくても
目の保養にはじうぶん
愛でるのと 手に取って楽しめるのとは
別次元
だけど
手に取ろうと固執して
芽吹かぬ種を針で穿つよりは
触らずに愛でている方が
虚しいけれど優しい