水縹色の空から
降ってきたたんぽぽのような
そんな色に乗ってきた
きみって不思議だ
三島由紀夫の豊穣の海、第四巻の「天人五衰」最後の、安永透みたいな風貌で降り立っていた
きみは不思議だ
きみはぼくを斜かいから視ている
手に負えない犬を様子見している感じさ
きみも大変ね
ぼくは絹江だ
きみが根負けをして諦めた頃
ぼくはきみの額に花冠を作るだろう
草臥れた肌のきみを
水灰色に疲れたきみを
ぼくは懐きたいのに
きみが嫌がるなら
ぼくはきみの好きな人に化身したい

