3ヶ月後に出た突然の涙が
わたしのあの時殺していた感情を
教えてくれた
本当はわたし こんな気持ちだったんだ
そう思いながら
わたしが男だったら
もっと仕事ができたら
もっと「ちゃんとした」ニンゲンだったなら
話は変わっていたのか
そんなことを考えながら
絞り出すぞうきんの水のように
涙を抉り出す
この日の視界をけして忘れない
暗い出張先のベッド
寝心地のよく 快適で
よく働き よく食べ よく笑って
寝る矢先に出た突然の涙と
何不自由ないホテルの一室で
嗚咽する寝巻き姿の自分
32歳になって
3ヶ月前の忘れていた涙を
確かめるように流してゆく
この感覚を忘れない
8月21日午後23時14分
恋愛の恋でも 恋愛の愛でもなかった
ただ 勝手に自分にとって大事になっていた
わたしが男であれば「ともだち」のように感じていた安心感を
わたしがわたしの体たらくによって失っていったのだ
その悔しさを
この視界を
3ヶ月後に訪れた
この時間差の自覚と悲しみを
二度と忘れまい。
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