沈みゆく舟に揺られて. | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。

アイとegoの狭間で
揺らめくコイたち

優しさ求めて化けの皮
垣間見えるのを恐れつつ
期待してる

見えない距離でいる方が近い
対面するほどに遠い

“貴方”とは名ばかりの
現実は“彼方”

近くにいる時は一瞬で
それはアナタに同意を求めない
ぼくだけの時間

それはアイではなくegoなの?
アナタにもう何も求めない
ぼく独りの中に挿し木した
アナタの影のみぞいとし













解を求めるから
解けないの
解けないから
難しくなるの

端から答を求めなければ
アナタはただただ
いとしい人

解こうとしなければ
そこに問いも存在しないわ













アイとegoに挟まれて
わたくしたちは漂っている
“コイ”という沈みゆく舟
ひとときのアトラクションに
連れて往かれた先で

わたしたちは斧を落とした樵のように
決断と覚悟を迫られる

舟にしがみついて海に沈むのか
舟を捨てて浮かんでいられるのか














風になれれば
アナタに会える
舟にしがみついても
手放して沈むまで浮いていても

そのアトラクションに乗った時点で 
アナタとは既に
岸で別してしまっていた

笑うアナタは手を振って
ぼくだけのおとぎ話を見送っていたのだ













風になれれば
アナタの傍へ往ける

沈んでしまっても
沈んでしまったらはじめて
囚われていたegoから解放される

このアトラクションの目的は
ぼくを夢うつつから陥れることではなく

ぼくのegoを削ぎ落とすことだったんだ
笑って手を振るアナタを尻目に
もう帰ることもできない深い海の上で

沈みかけの舟に取り残されてはじめて分かる

人を好きになることは
失ってもいいと
知ることなんだと

得ることができない
求めることができない
もう一生アナタのもとへは帰れない

そう知ったあとにも遺る
煙のようなこの気持ちが

ホントウノスキ
なんだろうと

きづかせる為の
アトラクションだったんだ













風になって
きみのもとへ還るよ

その時きみが
前のきみとは別人でも

ぼくはアナタとすぐ分かるさ

ぼくのこころが
震えるとアナタさ













アイとegoの狭間で揺れてた
もうじき沈むね、舟 

アナタは嗤って去るだろうか

ぼくはそんなアナタでも