ひとのかなしみは共有されない | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。


ひとのかなしみに
興味をもつほど
ひとのハートは
広くはないね

みんなその日を
精一杯生きていたら
道で蹲っているひとを

見なかったことにするのが
らくさ









時間がない
余裕もない
あなたのかなしみに
かかずらわっているほど
わたしもらくじゃないのよ









そらそうだよね










だからひとびとはリスのように
おもしろおかしいことや
愚痴や不満を
媒体にばらまいてゆくのだろう

いつでも誰でも思い出したときに
そこいらじゅうを漁って笑えるように










笑うことでしか
忘れられないかなしさもある
笑うことでしか
どうにもならないくやしさもある

一緒にかなしんでくれるひとなんて
母以外のどこにもいないのだから









ひとは
本当の意味で
自分以外のかなしみを共有できるとしたら
我が子以外をもっては
他にないだろうと思う

そしてそれは
自分が母のかなしみを
最後まで汲んでやれなかった
その悔いが
あるからに他ならないと

そう思う。