刺し身包丁. | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。


貴方に刃を当てられる夢を視た
恍惚に目を閉じた

貴方にしいいと口を塞がれ
首を絞められる夢を視た
不覚にも感じてしまった

愛を受け取るわたしは
空の瓶かスポンジか

愛をくれる貴方は
水なのか出汁なのか

わたしは縮んだ切り干し大根が
ふくらんでゆくように
心地のよい感度で
自分を受け容れてゆく

貴方はわたしの体を割く
刺し身包丁
わたしの仕組みをよく知る貴方は

なんでもよくお見通し
わたしの肋骨にこびりついてた
かなしみを

いとも簡単にとりのぞいてく

わたしはいつかの直感を思い出す
洪水に貴方と彼が溺れていたら
なぜか貴方へ手を差し伸べるだろうと

理由はわからないが
それは彼もわかってくれそうな
そんな気がしたから