恋愛なんていつか消えてしまうじゃない
どうしてそんなものに必死になるの
どんなに愛情をかけたって
子供はいつか巣立っていくのよ
どうしてそんなものにムキになるの
わたしだっていつか死んでしまう
だけどこんなに一生懸命
怠けている自分を卑下しながら生きている
どうしてそんなに必死になるの
まるで砂浜の砂で
明日になったら消えてしまうって分かっているお城を
一生懸命作っているような気分よ
命なんていつか消えてしまうじゃない
あなたもいつかどこかへ行ってしまう
わたしもいつか忘れ去られてしまう
どんなに頑張ったって
この世のものの何物も
永遠に残れやしないのに
どうしてこんなに皆
一生懸命なの
死ぬだの生きろだの
自分勝手に悩んで罵倒して
まるで自作自演の深夜劇場みたいに
マイナーで救いようのない時間だわ
小さな小さな一瞬でもいいから
消えることのない永遠の媒体に残ればいいのに
喩えば貴方とのキス
喩えばばあの時の母の手料理
喩えば今目の前にあるこの光景
喩えばわたしのこの作品
ちっぽけで とてつもなく
些細な感情でもいいから
一番大切だと思うものだけは
消えることなく永遠に
この世の何処かに残り続ければいいのにね
写真 : 『水の踊り』 / ichi.
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