バケモノヤロウ. | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。

 

わたしの心には大きな穴がある

その穴がいつも何かを吸っている

 

乾いたスポンジ

乾燥ワカメ

ティッシュ

排水溝

 

ぴったりな表現が思いつかない

上記のそれらよりはもっとえげつのないもの

 

人の幸せを吸う何か

人の不幸も喰う何か

 

紫と緑と黒い渦

湿って冷たい空気の渦が

ゴオオオ 

と潜んでいる

 

そいつはよく食べる

そいつはよく怠ける

 

ゴオオオ

いつもそいつのノイズが

わたしの角膜のすぐ裏にまで響いている

自分でも懐柔できない渦の存在が

わたしの視界から全てを蝕む

 

自分も 相手も

世界も 内面も

わたしとその穴は切り離せない

浸触しきったガン細胞のように

もう取り出すことも洗い出すこともできない

 

存在の地図がそもそもない

MRIに写らない

自在に分布を変えている

どのHzに合わせたら 奴と交信できるのかも

そいつの名前は ブラックノイズ

わたしはそいつと共に息をしている

 

わたしの視界にも

聴覚にも

声にも 感傷にも

 

どんなエフェクターを以ってしても

消しきれないブラックノイズが

執拗にビルの崩落を促す振動のように

虎視淡々とわたくしの崩壊を狙っている

 

出たいんなら出てきやがれ

わたしの皮をかぶった

バケモノヤロウ

まるでわたしであるかのように

黒色の負を叫ぶな

 

お前が呼ぶ同類の不浄が

美しいものも汚物にする

 

清くなれ

ブラックノイズ

そんなことは不可能だと分かっていても

お前の叫びがいつか成仏することを

 

常日頃祈っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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