秋風 . | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。

 

 

きみがぼくを

きらひになってしまッても

 

それはとっても仕方の無いことだ

きみがいつしか

冷めていったのを

 

心に残る一つ一つの変化で

知りつつ

 

かちゃりと鍵がかかる

その瞬間まで

 

見届けるつらさを

想像する

 

 

 

かちゃりと鍵がかかる音は

独特に

冷たいものです

 

たとえばそれは

きみのひとみにも

聞こえるようで

 

わたしはもう

きみが二度と此処へは来ないのではないかと

 

さういう気がいたしながら

きみの唐突な敬語を

きいておりました

 

 

いつしかきみは

消えるのだらうか

いつしかこの関係も

 

 

終わるのだらうか

 

 

云ひたいことを我慢して

余り云はないきみに

申し訳ない気持ちを抱きつつ

 

 

人の変はってゆくのに

無抵抗な自分の無力さと

やはりはじめからそんなものは

 

存在しなかったのだという

諦めきれない諦めをミゾオチに抱えて

 

 

非現実に優しいきみではなくなった

少し他人になったきみを

 

秋の風の中に見送った .