不可視日記 | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。



    痘痕

冬の寒気とともに一気に攻めこんだそれは
あなたの痘痕 痘痕
なぞりたくなる衝動はきみの寄せつける
ひざの温度で蹴散らされた

冬の寒気を吹き飛ばす灼熱なきみの
あばたを伴うひとみは
流し目 流しめにぼくを切り裂く
愛かスパイかわからぬ熱めの色

熱気熱気熱気多めな
ふたりの接着した空気感
きみはどのくらいこれを受け止めてるの
こぼれ出してるぼくの動揺高揚
気づいてないなんて言わせたくない


わたしのケータイの液晶の割れ目
なぞるなぞるきみの指先が迫る
はやいはやいやばい飛ばしすぎな偶然の
上昇に心臓暴発しそう

アァ  だめ だめ だめ
それ以上の接近はぼくの絶叫地帯
はいるはいるはいるあなたに呑まれる
戸惑いでもみくちゃにされちゃいそう

過去に死んじゃったレンアイの粉がうづく
きみの凄烈な類似が
あの日雪の日その白一面にうづもれた
つめたい喪失を呼び起こす


アァ うそ うそ うそ
あなたの類似がほんとなら
あなたがこんなに近い筈はないの

そう そう そう
あなたが彼と違うって
証明して見せて




あなたのスパイみたいな痘痕が好き
気づかぬフリして振り回されてみるわ





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