可視日記 | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。




たまねぎの皮を剥くように
あなたにひみつをおしえたげたいけれど

まだおしえない

ぴりりとカラい
時期をこして

もっと 甘くなったら
はじめてあたしは

しろい透明な皮の内側を
あなたに御見せいたしませう






ひとつポロリとこぼすはうわごと
たわいもないたまねぎのうわごと

カタコトの外国人の独り言をききながすように
忘れていいうわごと



いくらなんまいも厚着してるからッて
わからないわけがないんです

あたしのからだは象の皮膚ぢゃないんだから
あなたの感触くらいわかりますよ ッて







たまねぎがどんなふうに芽吹いて
花をつけて 枯れて たまねぎになって

カライから甘い までどのくらい時間がかかって
それがどうしたらわかるのかわたしは知らないけれど





冷たいあたしの白い皮に
あなたが触れたときの骨のあたたかさが
ちょうどよかった   


ッてホンネをまだ 
芯のほうにしまいこんで
教えられないでいるから



死なないうちに甘くなるから
忘れないで剥きにきて
枯れないうちに甘くなるから
見捨てないで思い出して







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