不可視日記 ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅤ | 森由 壱 - tune bride -

森由 壱 - tune bride -

... という 、夢を視ました 。

 

 

うつくしきむすめに

あなたは恋をする

 

あたくしはそれを

離れて見やる

 

うつくしきむすめと

あなたはほほえむ

 

とてもやはらかなかなしみを

あたくしはぞんざいに

つきつけられる

 

不自然なほどに

かわいたぜつぼうは

あなたをにくまない

あのこもにくまない

 

 

 

あたくしはただ

おのれのみにくさを

なげくのみ

かくすのみ

 

 

あたくしはあなたに

であわなければよかった

しらなければよかった

はなさなればよかった

ちかづかなければよかった

みつめなければよかった

ともにときをすごさなければよかった

あなたにすくわれなければよかった

あなたに

こころをひらかなければよかった

 

 

たくさんのいいきれぬ

にくしみくやしさくるしみは

そのままじぶんのなかを巡って

 

あなたにはきっと

とどかない

ずっと

とどかない

 

 

 

あたくしはずっと

かはらずひとりなはず

ずっとひとりなはず

 

 

あなたはうつくしあなたのひとと

そのまましろいみらいをあるいてく

ほほえんであるいてく

 

 

 

あたくしは

いままでのあまたの恋が

そうであったように

そんなアナタにまた

これまでとおなしように

背を向けて消えてゆく

消えてゆく

 

 

横目で敬礼をしつつ

片手に石を 握りしめつつ

のどに血玉をのみこみつつ

ひたいに杭をうたれつつ

 

 

 

 

 

あたくしはアナタたちに

手をふって

微笑をはりつけて

あるいてゆく

 

あなたのいない どこかへ

ひとりで いきてゆく