の続き。
2005年前後の私の大学時代の話。
数十年後のライフスタイルをデザインしたいという思い。
とりわけファッション分野の新しいキーになるテクノロジーとして、テキスタイルの可能性を見出し、一気に研究を加速させていく。
柄や模様がダウンロードできるような布型コンピュータに焦点をあわせ、ものづくり試作の日々がはじまった。
幸いなことに、大学生でも研究資金が潤沢に使える環境になったことはとても大きい。素材やパーツ調達ができ、色々な実験できた。
東急ハンズ、ホームセンター、ユザワヤは、序の口。
そして通いまくった
電子工作パーツの聖地
秋葉原。
一坪露天パーツ屋さんが並ぶ総務線高架下に通いつめる女子大生はおらず、ちょっとした有名人にw
次第に顔馴染みになったおっちゃんには、電子工作の回路設計の知識が乏しいなか、回路図を書いて貰って助かった。
プログラミング、電子工作はなんとかなりそうだったが、問題は液晶、ケミカルの分野だった。
化学メーカーや研究所に手当たり次第、一件一件、電話やメール、必要あれば、対面で企画をプレゼンしながら提供の交渉にあたった。
学生と見下され、商品を購入すらさせてくれないところもあれば、夢があると数十万円分を無償提供して全面協力をしてくれたところもあった。
そして織りの世界へも。
織りの世界はとても深い。
基本的には、縦糸と横糸を織ることで布を作る技術。
だが、別に糸でなくてもいいわけで…
導電糸(電気を通す糸)やら、センサーやら電子パーツやら色々織り込む実験を繰り返す。
理想の織りを目指すべく、織り機も自作した。
一見アナログにも思える、クラフト感溢れる、この織りの技術。
だが意外なことにも歴史を辿るとコンピュータの祖先は、機織り機なのである。
織りの模様を決めるパンチカードのあるジャガード織機。このパンチカードの穴が、いわゆるゼロイチ(0/1)のプログラムであり、コンピュータの元祖なのだ。
パンチカードのあるジャガード織機
IBM社の設立にも影響を与えたこのジャガード織機。一方、老舗大型コンピュータメーカーIBMに対抗すべく、AppleやMicrosoftの”パーソナル”コンピュータが生み出された。
さらにiphoneをはじめとするスマホも生み出されーー
今はハードな固いコンピュータ。
だが、コンピュータの未来は、一周回って再びこの織りの世界に戻ってくるだろう。
柔らかいソフトな質感を伴うコンピュータへ。
64pixelの布型コンピュータ






