電子制御で色を変化させるテキスタイルの試作品は、電子工作、プログラミング、機織り、液晶や化学の世界など広範囲に及んだ。さらにそれを学会や展示会に発表するため、ムービー撮影、編集、英語論文なども書いたり読んだり…あとは、ベンチャー会社でWEBのバイトはしていたが…
この期間、家に帰った記憶があまりない。
それくらいものづくりに没頭していたが、”お勉強に専念”している感じもなく、私のなかでは遊びに近かった。
未来を作っている感じがしてワクワクした。
せっかく学会でアメリカに行ったのに…見よこの悲惨な女子部屋(一応高級ホテル)
たまに買い出ししたり、クラブに遊びに行くこともあったが、ほとんど研究室で過ごした大学時代。キャンパスが24時間空いていてシャワーもあることから、研究室で寝袋で寝ることもしばしば…
ギーク女子が本気を出すとこうなる。
色を制御できるテキスタイルの試作品として、温度で色が変わる液晶を使った布を制作した。
できれば、電子ペーパーのような電子的な色の切り替えが欲しいところだが、色の幅、布の質感を保つこと、非発光での変色を最低限満たす形として、温度で色が変わる特殊なインクや導電性せんいなどを織り込んだを使ったテキスタイルが出来上がった。
だがこれは、あくまで色を制御できるテキスタイルとしての可能性を見せたものだ。ファッションやインテリアなど実用化にはまだまだ遠いが…
まさしく、ダーティープロトタイプ。汚さ、雑さは承知の上だが、机上でアイデアをこねくり回すのではなく、じっさいにモノを作ってしまう。
作りながら考える。手に、身体に考えてもらうこの感覚。




