ケトルが鳴いています
何か温かいものでも飲んで
そろそろ寝ましょうか
ケトルが鳴いています
心が満ちていく夜は静か
ゆっくりと君に手を渡す
今日は何番目の月だったっけか
考える
なんとなく
窓が喚いています
何か穏やかな話でもして
そろそろ寝ましょうか
窓が喚いています
心が欠けていく夜はどこか
ピシャリと冷たく頬を刺す
今日は何番目の月だったっけか
君はどうかそのままでいて
祈りならまんまる浮かぶ夜がいい
涙なら何も見えない夜でいい
ケトルが鳴いている
窓が喚いている
月は繰り返す
心が満ちていく夜は静か
ゆっくりと君に手を渡す
今日は何番目の月だったっけか
考えることもなく
なんとなく