【短歌】天井 | 青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

ピアノ弾いたり作詞作曲したり歌ったりしたり。
短歌作ったり詠んだり読んだり。
日本酒バイヤー兼アドバイザーとしてお酒を売ったり飲んだりオススメしたり飲んだり飲んだり。
そんな感じにフリーな人の雑記です。

視覚にも勝る聴覚バラバラに飛び込んでくる音の色々


「大丈夫?」「うん、大丈夫」間違いに気付きながらも続くやり取り


俯きの感情ばかり正直で「ありがとう」すら「ごめんね」になる


泣いている姿を見られないように私は夜の内側を行く


カーテンを開けないままの寝室に風の音だけ響く頭蓋


窓の外では少年の声がして答えるように寝返りを打つ


天井が落ちてきそうだ仰向けで心の内を確かめている


太陽は昇るのかしらリビングの明かりは暫し消さないでおく


青年のような少年とすれ違う僕は少年のような青年


躓いて覚えた道もあったねといつか自分に言ってあげたい