【短歌】天井視覚にも勝る聴覚バラバラに飛び込んでくる音の色々「大丈夫?」「うん、大丈夫」間違いに気付きながらも続くやり取り俯きの感情ばかり正直で「ありがとう」すら「ごめんね」になる泣いている姿を見られないように私は夜の内側を行くカーテンを開けないままの寝室に風の音だけ響く頭蓋窓の外では少年の声がして答えるように寝返りを打つ天井が落ちてきそうだ仰向けで心の内を確かめている太陽は昇るのかしらリビングの明かりは暫し消さないでおく青年のような少年とすれ違う僕は少年のような青年躓いて覚えた道もあったねといつか自分に言ってあげたい