6月18日 閉じる日 開く日 | 青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

ピアノ弾いたり作詞作曲したり歌ったりしたり。
短歌作ったり詠んだり読んだり。
日本酒バイヤー兼アドバイザーとしてお酒を売ったり飲んだりオススメしたり飲んだり飲んだり。
そんな感じにフリーな人の雑記です。

反動が来ると思っていた朝は
案外大丈夫で
ちょっと自分が
成長したような感覚になった。
なんだか子供みたいだ。

弾き語りを1ヶ月ぶりにして
昼前から
本日のライブの練習を試みる。



が。




結構上手くいかない。
家で弾きながら大声を出すという
当たり前に出来ていたことが
なんとなく出来ない。
なんでだ。
今、俺は何が歌いたいのか。
歌いたくない曲なら沢山あって
消去法でセットリストを考える。

するとどうだろう。
暗い。暗すぎる。
もともと歌詞の中で
誰かが死ぬことが多いのに
このままでは持ち時間の35分間で
何人の人が死んでしまうのか。
全滅だ。マズイ。


決まらないまま会場へ向かう。
真昼の月、夜の太陽。
初めてのライブハウスなのだ。
こんな時に初めての場所になっちまった。
自分の普段を知らない人たちに
説明が出来ない。

電車の中でセットリストを考えるつもりが
爆睡。

会場に着いたが
やはり金沢の時とは違うのだ。
出演者全員知り合いで
明るいムードが漂うから
俺はそこに入ることに萎縮してしまった。
怖いのだ。
今は無理が出来ないから
申し訳ないけれど
殆ど一人で外にいた。
共演者さん、ごめんなさい。


リハーサル時もセットリストは決まっておらず、何が弾きたいかも定まらず、声の出し方も上がったり下がったりだったように思う。ステージの上では、どっしりと構えたグランドピアノと、挙動不審なピアノ弾きという構図が出来上がり、俺何度謝ったろう?
…ごめんなさい。


本番直前。
近くのライブハウスの女主人さんが
差し入れを持ってきてくれた。


パン。食パン。
俺は泣きそうでした。
楽屋で一枚食べました。
美味しくて泣きそうでした。


俺、35分のライブは
凄く閉じていたんじゃないか。
でも開きたかった。
開くために出演しようと思った。

途中で弾きながら
泣いてしまった。
泣きそう、ではなく
泣いてしまった。
あとはあまり覚えてないが
ワガママなステージだ。
お客さんに何かを見せようと
そうではなくて
これは完全に
自分のための歌だった。
自分が進むための歌だった。
失格だ。失格です。
本来ならばこんな、
見せられるようなものでは無かったのに
お客さんはそれでも
聴いているのに。
ありがとう。
そしてごめんなさい。
でも、ありがとう。


しばらくライブがない。
またピアノを弾かない日が続くかもしれない。
でも、弾く日も出てくると思う。

今はただ
ワガママな歌を歌います。
それで進むのだ。
届けたいと思ったら
届けに行きます。



暫し
好きにするがいいよ
飽きるまで。