
「ふと、よみがえる」推薦文紹介!!
さて、最後の方となりました。
ブログ小説家である城村優歌さんです。
ブログを通して出会った方なのですが、
この人の書く言葉、言葉の使い方がとても好きで、仲良くさせてもらっております。
アメブロにて小説を毎日更新しておりますので、是非足を運んでみてください。
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あなたは、
ゆるやかな流れの川底に寝転がって、
水面を見上げたことがあるか。
木漏れ日を受けて、なだらかな起伏を帯びた光の波が、
柔らかに踊りながら流れていく。
川の流れは、大きなひとつの確たる形を持ち、
また、そのきらめきのひとつひとつは、
流転する刹那とともに変化し続ける。
あなたの差し伸べた掌で踊るそのきらめきは、
時にあたたかく心を照らすだろう。
時に冷たく心を射すだろう。
時に寄り添い、背を向け、また笑いかける。
土の香りがする郷愁に包まれたかと思えば、
ビルをすりぬける風の匂いに乱される。
それが青山祐己の音楽だ。
その全てのきらめきの中に、深い情愛があるのは、
彼の源泉に、祖母の形見のピアノがあるからだ。
その深い慈しみを受けて生まれ続ける
カラフルポップなピアノサウンドに、
低音弦楽器のような深い響きを持つ歌声が乗る。
味わうのは簡単だ。
青山祐己の音楽という川に身を浸し、
ゆったりと心をまかせるだけでいい。
ブログ小説家 城村優歌様より