計画を組み立てたり崩したりして一人ジェンガを楽しんでいる(「崩」)
たっぷりと迷惑をかけられたので私の味は死んでしまった(「迷」)
小麦粉がむぎむぎだだをこねながらどんどんうどんになっていきます(「うどん」)
バキバキのメガネをかけて生真面目な景色を少し面白くする(「眼鏡」)
あそこから見えるあそこが気になってあそこへ行けばここもあそこだ(「あそこ」)
落書きにしか見えないが飾られているから多分だれかのサイン(「落書き」)
ンゴロンゴロ保全地域ってどこですか俺は間も無く家に着きます(「ンゴロンゴロ保全地域」)
想像が四角い窓に阻まれて丸い地球を拝めずにいる
(想)
幸せは筋肉を贅肉にするあなたと生きた証でもある
(「肉」)
故郷は見上げるばかり5ミリずつ土に還っていく雪だるま(「自由詠」)