八王子のスポーツ整形のリハビリまで、
ほんのちょっとだけ時間があった。
ふと、あてもなく通り道にある本屋に入った。
なにか面白そうな本は…
と平置きされた本たちに目をくばせてみる。
私の好きなバンドがコラボしたという小説が目に入った。
CD付きの限定版かぁ…
とつい買ってしまった。
今しがた読み終えてみて
色んなことを思った。
出逢うべきときに必要ななにかと出逢うもんだと
私は常に思っている。
人も、本も、山や岩もそう…。
意味なんてないけど、
意味があるって思いながらそれらに出逢っている。
そのほうが、豊かに思えるから。
『突風』
作中に何度もでてくるキーワード。
主人公の気持ちに自分のそれを重ねる。
私にも確かに突風が吹いた。
だとしても
誰かに私も言われたい。
「人は変われるよ」
と。
そうして日々が流れていけばいい、
優しく、ときに退屈に。
でもあたたかく。
カヤがチカに送った最後の言葉が
『お互い、幸せでいられるように、願っています』
だったのが
とてもよかったなって思った。