親愛なる友人へ | FLY HIGH

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登ることは生きること。後悔をしない毎日を。

9月17日が終わり、

寝落ちして18日に日にちが変わったころ

ちゃんと寝ようと思って、起きて携帯を見たら、

友達からメッセージが入っていた。

 

大切だった友人が

5月10日に交通事故にあって亡くなっていた、

という内容だった。

 

沢山の思いが駆け巡り

私は流しに残っていた茶碗を洗っていた。

 

 

出逢って、それほど長かったわけではなかったけれど

一緒に過ごした時間は笑顔に溢れていた。

 

キャンプした小川山。

 

テンションしたときに振り向いて名前を呼んでくれたね。

 

私がサンショウバラが見たいといったから付き合ってくれた。

写真を撮ってよってカメラ渡したらシャッター切りまくってほとんどがブレてるしさ。

 

寝坊したからってなんか甘いものってリクエストしたら、

自分は食べないくせに4個入りの信玄プリンを買ってくるような人。

 

気分やなところがたまにむかつくけど

こんな山歩きもいいなっておもったよ。

 

蛍が見たいって言ったことにも付き合ってくれて。

私、西丹沢の蛍、あの時初めて見たよ。綺麗だったね。

 

私が困らせちゃったりして

喧嘩もして、少し音信不通になったこともあった。

けれど、憎めなくて

 

 

私に出逢えてよかったと思っていると

大切に想っていると

 

不器用で、人見知りで、気分屋で

めんどくさいところもあったけれど、とても優しい人だった。

 

事故の数日前に私は

これからも一緒に時間を共有しようね、と伝えていた。

食べれなかった彼の作ったスパゲティはもう2度と食べれない。

 

 

 

喧嘩をした後、1度だけ会った。

昨年12月に町田に遊びに来てくれたんだけど、

これを逃したらもう会ってもらえないとおもって

と大切な一眼レフをその日の朝、写真を撮ってる最中に落としてなくしたのに来てくれた。

2017年12月12日 町田ノボロックにて

 

 

生きづらいからって、

いくらなんでもいなくなるの、早すぎだよ

 

ベルジュエール、私が諦めなかったら俺が連れてくって言ってくれたじゃん

金華山、今年の秋、一緒に行こうって話してたじゃん

そろそろ連絡をしようって思ってたのに。

 

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この記事を書いてからもう1年と2か月が経った。

 

ノボロックにいっても、

町田の最後に待ち合わせた場所を通っても、

まだ生きているような気がして。

 

死ぬってなんだろう。

逆に、生きているのに二度と逢えないって死ぬこととなにが違うんだろう。

 

 

私は生きている。

死んでしまった人たちのことを、時々思いながら。

 

本人にも勿論もう会うことはできない。

その人と一緒にいる自分には、もう二度と逢えないのだ。

 

だから知り合いの死は、自分の一部が死ぬことなんだと思う。

 

 

 

 

出逢ってくれて一緒に生きてくれて、ありがとうね、さとやん。

 

 

2019年11月30日 追記のち公開