1級~2級の南八ヶ岳のバリエーションルートだって登ってるけれど、
実は一人では登れる自信がなかった。
今回は八ヶ岳山荘に前日入り。
たまたま早く着いた茅野駅で友人と昼食を食べ、
一人八ヶ岳山荘へ。
おニューの冬靴の履き慣らし&御小屋尾根からの下山路下見
を兼ねて別荘地をウロウロ。
アイゼンもスノーシューも外れない。ばっちりだ。よかった。
一人だとこれらの装備に何かあると本当に致命的だから、ね。
計画としては
赤岳~阿弥陀岳~御小屋尾根下山
としていたけれど、現地状況天候等で判断するつもりだった。
19日の午後は雪がしんしんと降っていた・・・
翌朝3時15分。
スタッフのOさんに見送られ、
ヘッドライトをつけ、真っ暗な林道へ。
歩きなれた道にしても帰りたくなる。
雪山は本当に音がない。
気温は意外と薄手の手袋で歩ける感じだったので
そんなに低くなかったのかも。
時々空を見上げて星に癒されていたけれど、
奥に行くほど星が見えない(ガスってるらしい)
というか雪が舞っている。テンションさがるわ~・・
そして南沢は雪も多く、昨日の降雪でトレースが消えかけていた。
所により膝下までうまる。
暗くてわかりにくいのに勘弁してほしかった・・
やっと見えてきた・・
なんとか行者小屋にたどり着くもすでにペースが遅い。
というか行者小屋誰もいない。
この時点で御小屋尾根はスパッと諦め。
南沢でこんなならどんだけ時間かかるかわからんでしょ。
さて強風の稜線はどうだろうか。
降った雪がサラサラなため、雪煙がすごい。
行者小屋で装備をしっかりして、出発。
知らないうちに冷えていた身体、
手の動きが鈍くてなかなか支度が思うように進まなかった。
地蔵尾根は記憶の中のそれより確実に雪が多かった。
心配なのは二か所(樹林を抜ける所の雪崩と最後のリッジ)と思ったけど、
それに加えて、最初にでてくる階段部分も少し大変になってた。
階段は使わず、左の斜面をトレースつけつつ上がる。(ここ崩れそうで嫌い)
樹林ぬけるとこ。雪が深くまさかの膝ラッセル。
この辺からそろそろ風に吹かれ始める心の準備。
懸念していた上部のリッジ。
トレース消えてて怖くて心で泣いた。
ビビりまくったので稜線出たときに安堵と感動で涙でたヨ。
この時点で阿弥陀岳すら行く気が失せていた。
(阿弥陀ピストンすると下りがこの雪質だとめちゃこわい)
ので、天望荘でおしるこ飲んでのんびりしてやった!
ヘタレ万歳!
さて再出発。
八ヶ岳らしい風が吹いてるよー!
風はときおり強くなったりするけど、
よろめくほどでもないので、冬の八ヶ岳満喫って感じです。
こんなんでキレットはいつになったらいけるやら。
権現・編笠、バックには北岳、甲斐駒、仙丈。
いつみても綺麗で好きな景色。
さて、文三郎尾根からくだる。
出だしがちょっとビビったけど、地蔵尾根に比べたら全然いい。
阿弥陀岳、
やっぱりせめてピストンしようかなって思うには思った。
けど、見ても見ても
これじゃあラッセル大変なだけだと想像にたやすく、
最悪踏み固まらない雪で滑落・・
ということで、すっぱり諦め~登ったことあるし無理しない~
行者小屋おりて、時間超あるので、
中山展望台に立ち寄る。
ここ、大好き。山のど真ん中にいる感じ!
赤岳もかっこいいね♡
帰路、北沢を駄性でくだる。
雪多くてショートカット超歩きやすかった。
ただ、昨晩、緊張で1時間おきに目が覚めたせいで
ものすごい眠い。
あまりに眠くてつらかったので林道のハジで寝ころんだ。
途中、振り返ると
阿弥陀岳が見えた。
めっちゃ急やん、御小屋尾根。
また今度。
一人だと歩きなれた場所も全然違う。
まだまだ雪山初心者だと実感。
強くなりたくて行ったのに、
ものすごく弱い自分と向き合う山になってしまったなぁ。
でも、今回は南沢や地蔵でトレースつけるという
貴重な体験をした!もうしなくていいけど!
厳冬期赤岳満喫(^O^)/
今回は知り合いに会うのも目的の一つだった。
いつも明るく(?)迎えてくれるFさんに久しぶりに会えてよかった。
あと、スタッフのOさんに本当にお世話になりました。
一緒にご飯食べてくれたり、朝見送ってくれたおかげで
一人で山に入る緊張がだいぶ緩和できました。
多謝!!!
☆行動記録
1/20
八ヶ岳山荘315~美濃戸420~行者小屋645~赤岳天望荘900頃/30
~赤岳1013/20~行者小屋1145/55~中山展望台1210/40
~美濃戸1406~八ヶ岳山荘1500