こんにちは
カラーコンサルタントの中井美香です
プロフィールはこちらから
主に女性を対象にして
「好きな色・嫌いな色」アンケートをとると
必ず「好きな色ランキングの上位」にあがるのが
ピンク
ただその一方で
必ず「嫌いな色ランキングの上位」にあがるのも
ピンクです
つまりピンクって
大好きな色であって大嫌いな色なのです
これピンクが好きな人と嫌いな人がいるというよりは
恐らく「好きなピンクと嫌いなピンクがある」
ということじゃないかと思います
色味やトーンのちょっとした違いで
イケてるピンクになったり
ダサいピンクになったりする
(イケているという言葉自体がもうイケてない可能性はありますが)
そしてどんなピンクを「イケてる」と感じるのか?
年代によって変わってくるところも
この色の面白い所かなと思います
例えば20代前後の若者だと
こんな感じのピンクが好きな人が多い。
明るくて消えそうに淡い色。
トーンでいうとペールトーンのピンクです
こういうところを敏感にキャッチして
ブランディングに上手に繋げるているのが
化粧品ブランドには多いです
20代に人気のジルスチュアートのHPもこんな色↓
ターゲットの好みを分かりやすく
「色」に取り入れてます
ね、淡ーくてちょっとくすんでいるのが最近のはやり
パステルカラーのピンクは人気があるのですが
年代によって好む色の濃さが違います
20代だとこんな淡いピンク↑ですが
少し若くなって10代前後になると
もっとはっきりした色を好みます。
(注:個人差はあります。大まかな傾向の話)
キッズはこんな感じのブライトトーンの明るい色を
好むことが多い
だから小学生に人気のブランド、
メゾピアノの色づかいはこんな感じになってます↓
ここから年代が上がるにつれて
だんだんと好きなピンクが「薄く」なり、
20代くらいでこーんなに薄くなるというわけ
でも20代から30代、40代になるに従って
どんどんどんどん薄くなっていくかというと
そうでもなくて
30代くらいを境に逆転します
こちらはアテニアの50代向け化粧品ですが
こんなピンクになるんですよね
ピンクの色味がムチャ濃くなってます
そして暗くなってる
50代の大人世代をターゲットにした商品に
こういう色が使われるのは
この世代が落ち着いた色が好きというのもありますが
それにプラスして商品に「高級感」が出るからです
大人世代向けの化粧品は
お値段もそこそこします。
そこに明るくピカピカしたピンクのパッケージだと
どうしても安物見えてしまって
お値段と釣り合わない。
そこで暗いピンクのパッケージとなるわけですが
色一つで一気に「高級」に見えてしまうから不思議ですよね。
こちらのサプリメントもパッケージに
高級見えピンク(?)を使ってます
パッケージの色からだけでも
ターゲットの年代層が分かりますよね
最後に60代以降の商品に使われるピンクは
またちょっと変わってきます。
こちら50代後半からのブランドのプリオールですが
明るいピンクに逆戻り
シニアのピンクというと
ついついくすんだピンクをイメージしがちですが
それだと今どきのシニアには
振り向いてもらえません
あと、年齢を経るに従って
目の機能が低下してくるので
色の見分け能力が衰えてくるんですよね。
そうなるとくすんでぼんやりしたピンクは
汚い色に見えてきて
目にも心にも刺さらないのです
そういうこともあってシニアには
明るくて分かりやすいピンクが好まれます。
仕事柄、ロゴカラーやHPの色をよく見るのですが
売れている企業やSHOPほど
ターゲットの「心に届く色み」を
丁寧に選んでいるなと感じます
企業のHPの色分析もとても面白いですよ
あ、そうそう、今回の好き嫌いの話は
あくまでも色そのもとしての「ピンク」の話です。
洋服の色としてのピンクの好き嫌いになると
また話は違ってきますのでそのあたりはご了承くださいませ。
ということで、ピンク色の考察でした
ピンクってホント奥深いー(^^♪
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