こちらの旅記録④の続きです
さすがに
寝不足気味で疲労困憊だったのか
二日目の夜はぐっすり眠れました
すっきり爽やかな朝です
そして
昨日はずっともやに隠れていた岩木山が
姿を見せてくれました!
やっぱり弘前の街によく似合いますね
また会えて嬉しい!カッコ良い!
昨日と同じ轍を踏まないように
しっかり靴に履き替えて手に朝食券を持ってエレベーターに
向かいました
先にエレベーターの前で待っていた方が
朝食券を目にして
ハッとズボンのポケットを確認し
慌てて部屋に戻っていきました
すぐに引き返してきて
同じエレベーターに乗って
朝食会場へ向かいました
この日もどこか優しくて美味しい朝食でした
スクランブルエッグ、たらこ、いがめんち、
長芋のポテトサラダは美味しいのでリピートです
それから
青菜の胡麻和えだったかな?といかのマリネ
煮昆布に豚肉と厚揚げの煮物も
とても美味しかったです
今日帰るのが名残惜しくていがめんちを
おかわりしました
彼さんもいがめんちとリンゴジュースを
おかわりしてこの旅の朝ご飯を
よく味わいました
美味しかったね〜!と話しつつ
支度をして荷造りをしながら
ふとエレベーター前で会った人の事を
思い出した彼さんが
「もしかしたらあの人は
えーこの朝食券を見なかったら
朝食会場から部屋に戻らなくちゃいけなくて
その後のスケジュールも
大きく変わっていたかもよ」
と不思議な気持ちになる話をしました
そうじゃないかもしれないし
そうかもしれません
何がその人の今後に影響するか分からない
私達が数年前にハマった
「街」という 複数いる主人公の運命が何気ない行動で
交差し変わっていくサウンドノベルゲームを
思い出しました
朝食券を忘れなかった事で
スムーズな1日になっていると良いなと
思います
それから何度も忘れ物の確認をして
チェックアウトの時がきました
寂しいな…今年もお世話になりました
スマイルホテルとはお別れをしましたが
せっかく味わい深い土手町に泊まったのだから
もう少し街を楽しみたい所です
車を駐車場から出す前に
少し歩いて川越黄金焼店に立ち寄って
美味しい黄金焼(こがねやき)を
包んでもらいました
黄金焼店のおかあさんは
とても優しい話し方をされていて
黄金焼を受け取るだけでも
柔らかな気持ちになりました
折り紙のねぷたと金魚ねぷたを
くださいました
前夜ホテルの部屋から街を見た際に
提灯か何かがさがっている路地か通りが
見えて何だろうね?と話していた辺りを
探してみたら
かくみ小路という居酒屋?飲食店?
の横丁のような
ちょっとディープで楽しそうな場所だった
事が分かり
やっぱり弘前の街は面白いね!と
話しながら車に乗り込みました
あっという間に
本日最初の目的地
弘前れんが倉庫美術館に着いてしまいました スマイルホテルから歩いて行った方が
早かったかも?という位
近くにありました
相変わらず赤レンガとシードルゴールドの
屋根が美しい建物です
ひろさき犬?AtoZメモリアルドッグとも
久しぶりの再会です
やっぱりこちらのワンちゃんは
青森県立美術館のあおもり犬とはまた違った
活発な雰囲気が可愛いです
可愛くて可愛くて
色んな角度から撮りまくってしまいました(笑)
今やっている企画展は9月1日まで行われている
「蜷川実花展With EiM“儚くも煌めく境界”」です 入口からもう蜷川実花さんらしい
鮮やかな色彩が見えますね
うわ…綺麗!!
前回ここに入った時は
厚紙に果物の種が貼りつけられた作品など私達にとっては別次元の感性が求められる感じで
頭が痛くなったりしましたが
今回はそのままに
作品の美しさを感じ取れそうです
ふわん…と綺麗な空気感だけでなく
ビビッドな色彩もあって
時に毒々しかったり恐かったりする
作品もあって
蜷川実花さんワールドを惜しみなく
楽しませてもらえる展示です
額縁をガチャっとデコっている作品に
ガラケーを持っていた頃の
デコ文化が盛り上がっていた感じを
思い出して勝手に親しみを覚えてしまいました
圧巻だったのはこちらの展示です
上から一斉に花々が降ってくる!!
周りはスクリーンで囲まれていて
絶えず変わり続ける映像が映されています
この映像の光の色に当たって
表情を変え続けていく花を
あらゆる角度から見ようと彷徨い歩くような
鑑賞体験が何とも不思議な感覚でした
2階へ上がると
暗い部屋の中でスクリーンに
また絶えず変化し続ける花のような
輝きのような曖昧で綺麗な映像が
流れ続ける作品があり
それを過ぎると
蜷川実花さんの父、蜷川幸雄さんが
亡くなられるまでの数日間の
闘病記録ではなく
その日その日の生活の中での一瞬を
切り取った作品の展示でした
そして最後に
弘前の桜を一面に散りばめたような
桜にのみ込まれそうな作品に囲まれて
とても幸せな気持ちで鑑賞を終えました
すごく楽しかった!
ここの美術館は建物は好きだけど
ちょっと苦手意識というか
難解なイメージになっていたので
その印象を塗り変えてもらった気がしました
ライブラリースペースでは
小窓からシードルゴールドの屋根を
良く見る事ができました
弘前大学の学生さんによる写真展も
やっていて
そちらも優しく豊かな表現で見ていて
楽しかったです
なんというか
その時の展示内容でガラッと印象というか
居心地まで変わる美術館ですね
また
行くタイミングと相性の合う展示が重なると良いな
隣のカフェレストラン兼ミュージアムショップを
見てから
芝生のエリアにあるベンチで川越黄金焼店の黄金焼を食べました
お天気も良くて今回のれんが倉庫美術館は
本当に居心地良く過ごさせてもらいました
う〜ん!おいっしい!
生地がモッチモチなのでザックリ割っても
こんなランダムな感じの断面になりました
モチモチ生地と
クリーミーにすら感じられるような
なめらかさの白あんがたまりません
ほんのり塩気もあって
白あんが苦手な私もパクパク食べちゃいました
黄金焼店のお母さん達も
優しく接してくださったし
温かみがあって楽しい街だったな…
「いつか
ずーっと弘前に滞在して
弘前だけを深掘りする旅もしてみたいね」
激しく同意です
すっかり弘前大好きになって
名残惜しく思いながら
青森市方面に旅立った私達でした
旅記録⑥へ続きます