軟鉄って、一般的にどのような認識なのでしょうか!?
素材? 25Cとか20Cとか、クロモリとか、フェイス材だとバネ鋼とか
製法のイメージは、鍛造を思い浮かべる方が多いのではと…
それ以外に、鋳造も有りますし、本体鍛造+フェイス溶接タイプも…
軟鉄=ロフト・ライ調整が可能と認識している方も多いのではと
※実際にはSUSでも、同じ位の調整は出来なくないのが事実ですが…
構造では全体鍛造だけでなく
ネックから、フェイス以外の本体を鍛造し、フェイスを後から溶接するタイプも有ります。
その時のフェイス材は、バネ鋼系が多く、少し強度が強いので、板厚を薄くできます。
最近では、マレージングSUS系の高強度材を使用しているものも多くなってきています。
この構造は板厚が薄くできるので、重心を深くなり、スイートエリアの拡大などの効果大
いわゆる飛び系のIRONになります。※ただ本体が軟鉄だと剛性が弱く、高反発効果は薄い
軟鉄鍛造と、フェイス溶接の違いは?
キャビティ側のデザインを見ると、ほぼ予測できると思います。
ポイントは、キャビティの周辺に指を入れて、ぐるーっと1周して引っかかり(逆アンダー)が有れば
基本フェイス溶接の構造になります。いわゆるポケットキャビティになります。
キャビティ―内のソール上部分を、NC加工でアンダーが施されているものもあります。
これは、鍛造からのNC加工となり、ロフトが寝ている番手は基本加工ができなくなります。
また超マニアックになりますが、鋳造だとキャビティ内のアンダー部分はデザイン的に可能ではあります。最近、鋳造軟鉄も増えてきているので、NC加工でアンダーを作るより、簡単かと
それでは本題の軟鉄系の分析の深堀を…
※基本鍛造になりますが、鋳造、クロモリ、フェイス材バネ鋼など含む
W1の重心距離が長くなる傾向に追随してか!?
軟鉄IRONですら、W1の大型化の影響から
重心距離がだんだん長く(2019年~)なってきました
その傾向の牽引としては、やさしい軟鉄系が増えてきたこと
重心距離40㎜以上のヘッドが、約2割の9モデルも存在
特に所謂大手メーカーにその傾向が強い
そんな中、軟鉄本体+マレージングフェイスの新軟鉄系IRONは
どんどん重心距離を短い方向にシフトの流れから、
ついには平均値が鍛造IRONより短くなった本年度
軟鉄本体+マレージングフェイス編 ※本体軟鉄で、フェイスが高強度マレージング系
元々先駆モデルは、XXIOフォージドではないかと
実際には、プロも使用してきているのが現状
総括
W1の重心距離が長くなる傾向は判らなくはないが、
反面今期は短いモデルも増えている実情
こと軟鉄IRONに関しては、
平均値が37㎜をOVERするのは安直だと思いますね
特にFWが大型化しないだけに、
よりFWだけ特殊になってしまうので…
軟鉄鍛造の理想としては、センターは35.5㎜前後かと思います。
その中で、33㎜前後~39㎜前後の中で、
充実していると良いのですが…
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