昨年に引き続く
Golf Classicのヘッド&シャフトパーフェクトブック2023より
71モデルの7番のデータを分析しました
全体の平均と構造別に分けると下記となりました。
71モデル 7番重心データ平均値
前年と比べて診ると全体では、
重心距離が、0.1㎜短くなり、重心角が0.7度小さくなったので
操作性重視に寄ったイメージへ
軟鉄鍛造は、
No.5からの開発からNo.7での開発メインになってきた関係か
つかまり過ぎを嫌うのか、重心角が0.5度も小さくなった
相対的な軟鉄のくくりの中で軟鉄+MAGFA構造は、
軟鉄鍛造に操作性を寄せるイメージに大きく移行した
(結果鍛造より短くなった)
ややセミグースなのと、実深度が深い関係で、重心角は大きいので
必然的に、つかまり重視の操作性能になっている
SUS鋳造は中空系も増えてきた関係か、
重心距離が1.4㎜も長くなり、重心角も0.4度大きくなった
チタンフェイスは操作性を重視する方向なのか、
重心距離が2㎜も短くなり、呼応して重心角も0.8度小さくなった
解説
上記数値は、単純に7番アイアンの数値を素材、構造別に分けて平均値にしたもの
W1はプロモデルも、シニアモデルも、アベレージ向けモデルも、
メーカーが勝手に分けているだけで、基本チタンしかないので性能設計でわかるのが本筋
IRONに限っては、全体の平均値だけでは語れない
素材、構造で大きく、性能が違ってくるのが実情
ある意味オールチタンのアイアンが市場で受け入れられなかった時点で
チタンフェイス(SUS+Ti)以外は、軟鉄・SUS・マレージングとも比重は8前後でほぼ差がない
違うのは強度で、大枠は下記の通り
軟鉄<チタン<SUS系(マレージングSUSも含む)<マレージング鋼
強度=フェイス厚(薄くできる)となるので
必然的にヘッドの大きさ(重心距離に影響)に関与する
したがって、
軟鉄系が、重心距離が一番短くなる傾向で
SUS鋳造が、重心距離が一番長く(ヘッドが大きく)なる傾向で
フェイス材の比重が軽いチタンフェイス
フェイス材が強度の関係で薄く出来るマレージングフェイスが
設計自由度の関係で、長めで調整できる
F.P.に関しては
別に素材や、構造の影響を受けないが
素材、構造によるターゲットに則して
ストレート寄りの軟鉄系
グースよりの複合及びSUS鋳造に分かれている。
昨年に対して、鋳造IRONに本格方向の選択肢が増えたようです。
軟鉄+マレージング系フェイスのクラブの重心距離・重心角が
軟鉄単体に近づかし、尚且つ重視が深すぎないように
フェイス材は違いますが、飛びの軟鉄アイアン的なカテゴリーが
完全に確立されたと感じます。
その流れで飛び系のSUS+MAGFAは、重心距離が長い方向に戻った状況
次回、7年間のNo.7の分析を振り返る
自分のセッテイングに不安のある方
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