Winny | 忘れるからね

アルボムッレ・スマナサーラは、怒りを炎に喩えた。

マイク・タイソンのお師匠さんカス・ダマトは、恐怖心を炎に喩えた。

怒りは己を燃やす火だと謂い、恐怖心は付き合い方次第で大きな力になると謂った。

誰しも抱くであろう感情。どう向き合うかで、それは大きくその後に影響するだろうけど、怒ってるときに、これは己を燃やす火だ、と理性的に考えることは難しいような気がする。

恐怖心とも上手く付き合いたいが、恐怖心があるときはビビって何も出来ない考えられないなんてことになりそうだ。

感情なんて自分から生まれる物だから、自分でどうにでもコントロール出来そうなものだけど、全然出来ない。

若いときはいつかできると悠長に考えていたが、この歳になるともうこの人生では無理かもしらんと思いだしてる。

自分から生まれるものでさえ、善いことに使えないのに、人様が造ったものなど上手く使えるはずもない。道具に弄ばれ、システムの奴隷になり、それでも昂然と踏ん反り返って生きている己の醜さよ。と自分からまた自分ではコントロール出来ない感情が生まれる。

他人とはとても共有できないあれこれを抱えて、社会で息をする。息苦しい訳だよ。




「Winny」2023年 日本
監督 松本優作
昔そういえば随分世間を騒がせていたなと思い、何となく観てみた。
良作であった。
作ったのはシステムだけで、それをどう使うかは人それぞれ。
システムを作った人間に罪はない。
とは絶対的に言い切ることは出来ないけど、そうであることは多いよな。
道具も作った人間に罪はない。
悪用する人がいるというだけ。
生まれたものをどう捉え、どう用いるか。
考えさせられた。


これはこの間、遥々和歌山まで食べに行った「中華そば まる乃」
和歌山県岩出市川尻14-1 
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300102/30008744/
で食べた一杯。
分かりにくいところであるにも関わらず、お客がいっぱいだ。美味かった。