ジョジョ・ラビット | 忘れるからね

最近、また外国人観光客が増えてきたように思う。アウトレットや観光地に行くと、日本語が聞こえないくらい、異国の言葉が飛び交う。

それらの外国人は文化の違いだろうか、他所の国に来ていながら、行儀の悪い奴が多い。特に中国人はその数の多さも手伝って、やけに目に付く耳に付く。

列に並ばないわ、複数人で道幅いっぱいに拡がって歩くわ、人の流れ止めて写真撮りだすわ、電車で大声で呼びかけ合うわ、数え上げれば切りが無いが、兎に角目に付く。

そんな場面を見たとき、早よ帰れ。わざわざこんなちっこい国こんかて、自分の国の国内旅行しとけや。と思うが、この国は今とても貧乏で、観光客にお金を使ってもらうことが大きな経済効果になっていたりするから、来てもらえることはありがたいことなんだろう。 

など、いかにも愛国心があるかのような理屈だけど、僕にはそんなものはない。偶々この国に生まれたから以外にこの国にいる理由もない。大体この国が好きか嫌いかなども実際に深く考えたこともない。

しかし、自分の国だと何処か思い込み思い上がりがあるから、行儀のなってない外国人に人のうちを汚しやがって的な苛立ちを覚えるのだろう。人間なんて世界中同じで、目が3つあったり、空飛ぶやつがいたり、ビルよりデカいやつがいたりするわけでもなく、大雑把に括れば人類。国なんてものも大雑把に括れば地球。

でも、親しき仲にも礼儀あり。だよな。なんて思いつつ大声で話しながら、ゴミをポイ捨てて前を歩く、中国人の尻を蹴るのを懸命に堪える。




「ジョジョ・ラビット」  2019年 
アメリカ ドイツ 
監督 タイカ・ワイティティ
第二次世界大戦の終わり頃、ヒトラーに心酔している少年が主人公。
ある日家にユダヤ人女性が匿われていることを知る。
その女性との交流、時勢の変化のなかで大きく成長変化していく少年。