柳川強さん登壇!『風よ あらしよ 劇場版』名古屋舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 2022年、NHKBS4K・8Kで放送された特集ドラマ「風よ あらしよ」。今から100年前、筆一本の力で、結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立てた女性、伊藤野枝を描いたドラマが劇場版としてスクリーンに登場する!

 

 

 大正時代の女性解放運動家・伊藤野枝を描き、第55回吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説『風よ あらしよ』を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当。本作の演出を務めた柳川強は「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の波乱万丈の人生を描いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」のディレクターも務めており、本ドラマでも主演を演じきった吉高由里子とは9年ぶりのタッグを組んだ。ひとりの女性の短くも激しい生涯から100年経ったいま、なにが変わり、なにが残されているのか。

 

 

 短くも激しい人生を送る伊藤野枝を吉高由里子が、平塚らいてうを松下奈緒が、野枝の第一の夫であるダダイスト・辻潤を『正欲』の稲垣吾郎が、後のパートナーとなる無政府主義者・大杉栄を『福田村事件』の永山瑛太が演じる。

 

 

 今回、2月12日(月・祝)、ミッドランドスクエアシネマで舞台挨拶が行われ、演出を務めた柳川強さんが登壇!ティーチインも含め撮影エピソードが語られた。

 

REPORT

 

<NOW EDITING>

『風よ あらしよ 劇場版』

2024年2月9日(金)よりミッドランドスクエア シネマほかROADSHOW

公式サイト

 

STORY

大正時代。家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子供に従うという三従が女性の道だと考えられ、男尊女卑の風潮が色濃くある中、そんな世の中に反旗を翻す女性たちが現れ社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、貧しい家を支えるために押し付けられた結婚を蹴って上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受けた伊藤野枝は手紙を送り、平塚らいてうの青鞜社に入ることになる。当初青鞜社は詩歌が中心の女流文学集団だったが、伊藤野枝が中心になり婦人解放を唱える闘う集団に変わっていった。野枝の文才を見出した夫・辻潤(稲垣吾郎)と別れ、無政府主義の大杉栄(永山瑛太)と生涯のパートナーとなり、波乱に満ちた人生を歩む野枝。しかし関東大震災が起き、理不尽な暴力が彼女を襲う。

 

 

DATA

●原作:村山由佳「風よ あらしよ」(集英社文庫)

●脚本:矢島弘一 ●音楽:梶浦由記 

●エンディングテーマ「風よ、吹け」 FictionJunction feat.KOKIA

●演出:柳川強

●出演:吉高由里子、永山瑛太、松下奈緒、美波、玉置玲央、山田真歩、朝加真由美、

山下容莉枝、渡辺哲、栗田桃子、高畑こと美、金井勇太、芹澤興人、前原滉、池津祥子、音尾琢真、石橋蓮司、稲垣吾郎…ほか

●製作・配給:太秦

(C)風よ あらしよ 2024 (C)村山由佳/集英社