映画『カラオケ行こ!』初日舞台挨拶に綾野剛はじめキャスト&スタッフが集結! | C2[シーツー]BLOG

C2[シーツー]BLOG

川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
C2[シーツー]の編集・発行人。 毎月30本アベレージで、
年間300本以上を鑑賞。“シネマ・コネクション”を
キーワードに、映画をナビゲート!
▶シーツーWEB版  www.riverbook.com

 

 

 和山やまの人気マンガを映画化した『カラオケ行こ!』が2024年1月12日(金)に公開!原作は、合唱部部長の中学3年生が突然ヤクザにカラオケに誘われ歌の指導を頼まれるという奇抜な設定と予想に反するエモい展開、そして思わずクスッと笑ってしまうユーモアで、マンガ大賞2021第3位をはじめマンガ賞に続々ランクイン。1巻完結作品ながらも累計60万部を突破し、続々と重版されている超人気コミック。

 

 

 絶対に歌がうまくならなければならない主演のヤクザ・成田狂児役には、『最後まで行く』『ヤクザと家族 The Family』「オールドルーキー」、そして最新作『花腐し』が公開中の綾野 剛。そして物語のカギを握る、思春期に悩める合唱部部長の中学生・岡聡実役は、オーディションを勝ち抜き選ばれた期待の新星・齋藤 潤。さらには、芳根京子 橋本じゅん、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)、八木美樹、後 聖人、井澤 徹、岡部ひろき 米村亮太朗、坂井真紀、宮崎吐夢、ヒコロヒー、加藤雅也、北村一輝という豪華キャストが集結!

 

 今回、公開初日となる1月12日(金)に、ユナイテッド・シネマ豊洲で舞台挨拶が行われ、綾野剛、齋藤潤、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ、チャンス大城、坂井真紀、北村一輝、山下敦弘監督が登壇!

 

REPORT

 

 

 会場からの大きな拍手につつまれ、登場した登壇者。「とても感慨深いですが、公開できること自体が奇跡だと思っています。」と挨拶する綾野をはじめ、ようやく迎えた感慨深い様子のキャスト。そんな中で、やべが「King Gnuが大好きです。ふざけているわけではなく、全力で歌ったらあんな感じになりました。」と、チャンスが「映画好きなんですけど、すごい俳優、監督の中に紛れ込ませていただいて嬉しいです。10秒だけ歌わせてください。お母さん〜🎵」と、早速ネタを仕込む祭林組のヤクザが会場を盛り上げた。

 

 

  紅カラーを取り入れた衣装を見にまとって登壇した登壇者の中、ハート柄をあしらったスーツに身をまとったやべに「多いわ!」と橋本、そして「ラブリーですよね。」と綾野。「こういうパートは俺かなと思って入れました。」とノリノリのやべだった。

 

 

 

 本日公開となった気持ちを尋ねられると、綾野が「とにかく嬉しいです。この映画はたおやかで、優しい作品です。青春っていろいろな形があると思うんですが、楽しいだけじゃなくて、苦い部分、甘酸っぱい部分の方がストーリーテリングしやすいですが、ある種の優しさがこの作品を包んでいます。岡聡実を演じた齋藤潤の実寸大の姿をこの作品に焼き付けようとしたのが、この作品のカラーになっていますので、その部分を汲み取っていただければと思います。」と、齋藤が「僕自身、こんなチャレンジな役で大きく出していただくことが初めてで、この作品が世に放たれると追いついていない部分もあるのですが、この作品に関わっている皆さんに感謝したいです。そして、この作品でこうして皆さんの前に立てていることに感謝したいと思います。」と、気持ちを精一杯伝える姿に会場も温かい空気に包まれた。

 

 

 また、徐々に変化していく二人のユニークな距離感をどうやって作り出してきたか尋ねられた齋藤が真剣な眼差しで綾野を見つめると、綾野は「可愛い」と笑顔。「彼があらゆることから目をそらさず、最後まで現場に立ち向かったことにリスペクトしています。ヤクザと中学生、噛み合ってはいけないというオーダーの元、不安だったと思いますし、確かな手応えを感じられず帰っていくこともありましたが、最後までやり遂げられて嬉しく思います。」と共演者・齋藤への気持ちを伝えると、齋藤も「噛み合っちゃいけないというのも、(撮影をしていた)1年前は自分が理解できなかったのですが、取材を受けていく中や、自分の言葉にしていくことで実感していきました。」と振り返った。

 

 そんな中、綾野は天然な“ももちゃん先生”を演じた芳根の「噛み合っていなさ」を絶賛。「計算なかったんですよね。」という芳根に、「それが本当に素晴らしくて。すべてを愛で凌駕するという。」と絶賛が止まらない様子の綾野だったが、「ラッキー!」と芳根。齋藤と親子を演じた坂井は、「先ほど大きな映画が初めてとおっしゃっていましたが、自分のお芝居も納得いかないと思ったら監督と話して「もう一回やらせてください」ってちゃんと言えたりと、本当に素晴らしいですよね。」と綾野に引き続き、齋藤を絶賛した。

 

 

 劇中で歌ヘタ王を決める組長を演じた北村。実際に、祭林組の歌ヘタ王は誰だったかを聞かれると、「みんな睨むな(笑)でも、皆さん上手いですよね。上手い下手というよりも、言うこと聞かず、好き勝手やってる橋本さんは問題じゃないかなと思います。(笑)」とまさかの暴露が飛び出す。そんな北村に「マイク使ってここでは言えないようなことをしていたのは北村さんですよね!」と突っ込むやべだったが、「決められたセリフをアドリブじゃないかなって見せたいっていつも思っているんです。そう思ってもらえるようにやるのが自分の一番の志です。」と演技論を語る橋本。そこから、橋本が劇中で披露するももクロの「行くぜっ ! 怪盗少女」を踊ったシーンの話に。「僕は二日間渋谷のスタジオを借りて、ダンサーの後輩を呼んで練習して踊って完コピしたんですが、全てカットされました!」とまさかの結末に会場から笑いが起こった。

 

 

 また、綾野の「紅」の歌唱シーンについての話になると、綾野が「情念を込めて歌っていましたので、冒頭で叫んで驚かせてすみませんでした。」と話す。齋藤も「最初に「紅」をリハーサルで初めて聞いた時は、衝撃でした。裏声の「紅」ってこんなんなんだとビックリしました。」と綾野のシーンを振り返る。芳根が「綾野さんと今回は同じシーンがなかったのですが、色々な曲を歌う日に現場にお邪魔して、楽しみにしていて、あんなにも「紅」が挟まっているとは思わなかったので、とても面白かったです。」と話す中、「「紅」を歌う時だけジャケットを着ていて、山下監督にも「それ必要かな?」って突っ込まれましたね。」とこだわったポイントを明らかにする綾野。坂井も「台本を読んでいる時から綾野くんの「紅」を楽しみにしていて、出来上がったもので見させていただいて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。最後の聡実の「紅」も胸がいっぱいになりましたね。」と絶賛し、「涙出てきましたね。「紅」が英語バージョンだった時から好きで、この映画は素晴らしいんですが、あの頃を思いださせてくれて、本当によかったです。」と映画ファンらしい感想がチャンスから飛び出した。 

 

 映画の公開を記念し、「紅だあああ」の掛け声と共に、マイククラッカーで場内を紅に染め、会場は熱気に包まれる中、最後に綾野が「この作品に出会って触れてくださって感謝しています。和山先生の原作を預けていただいて、漫画原作の難しさを感じていました。野木さんの脚本が素晴らしくて、原作と映画の融合が台本にはありました。その中に我々が現場でどう生きていくかが書かれていて、それ以上に真剣に作品と音楽に向き合い、齋藤潤くんに向き合ってこの作品を完成させました。誰かにお勧めしてくださったら幸いです。」と、齋藤が「僕自身の話になってしまうのですが、僕にとって本当に大切な作品です。お芝居だけではなく、色々なことを受け取ることがきました。皆で作っていくものというのを感じることができました。感謝しかありません。また劇場に足を運んでくださったら嬉しいです。」と、山下監督が「感謝しかありません。丁寧に描いた作品でして、こういう作品を大きいスクリーンで見ていただきたいなと思いました。スクリーンで見るべき映画なので、劇場で見ていただけたら嬉しいです。」と挨拶をし、イベントは幕を閉じた。

 

『カラオケ行こ!

2024年1月12日(金)よりミッドランドスクエア シネマほかROADSHOW

公式サイト

 

STORY

合唱部部長の岡聡実は、ヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。狂児の勝負曲はX JAPANの「紅」。聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うのだが、いつしかふたりの関係には変化が…。聡実の運命や如何に?そして狂児は最下位を免れることができるのか?

 

 

DATA

●監督:山下敦弘

●出演:綾野剛、齋藤潤、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)、八木美樹、後聖人、井澤徹、岡部ひろき、米村亮太朗、北村一輝

●配給:KADOKAWA

 

 

(C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会