佐向大監督×樋口泰人(質問者) 登壇!『夜を走る』名古屋舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 機械も人間もいとも簡単にスクラップ・アンド・ビルドされ、部品の入れ替わりなどお構いなしにぐるぐる回り続ける社会。嘘が嘘を生み、弱い者たちが更に弱い者を叩く。そんな無情な世界の中、それでも通常運転を続ける人間の絶望と再生が、驚きの展開で紡がれるドラマ作品。

 

 

 主演の秋本に『きみの鳥はうたえる』など数々の作品で幅広く活躍する足立智充。絶望と希望の狭間でもがく男を変幻自在に体現。谷口に『教誨師』の死刑囚役で毎日映画コンクール新人賞を受賞、NHKドラマ「おかえりモネ」などでも印象的な姿を見せる玉置玲央。他に『夕方のおともだち』の菜葉菜、『新聞記者』の高橋努、『罪の声』の宇野祥平、本格的な映画初出演の玉井らん、坂巻有紗、そして松重豊など日本映画界を代表する実力派俳優が結集。監督は、死刑囚たちと対峙する聖職者を描いた大杉漣最後の主演作『教誨師』で高く評価された佐向大。構想9 年、本来なら大杉初のプロデュース作となるはずだった渾身の一作を、練りに練られたオリジナル脚本で完全映画化。もはや修復できないほどぶっ壊れた世界。その事実を直視することなく、永遠に続くかのように繰り返される日常。その先にあるものは何か。『夜を走る』は、夜明けを目指して疾走する。

 

 

 今回、公開後の7月9日(土)、名古屋シネマテークの『夜を走る』上映後に、メガホンをとった佐向大監督、特別ゲストに樋口泰人さん(爆音映画祭プロデューサー/boid代表)が登壇!難解な本作を、樋口さんが佐向監督に質問するQ&Aスタイルで舞台挨拶を進行し、最後に会場に集まった映画ファンから質問を受ける形をとった。

 

REPORT

 

 

『夜を走る』

2022年7月2日(土)〜7月15日(金)、名古屋シネマテークにてROADSHOW

公式サイト

 

STORY

郊外の鉄屑工場。そこで働く二人の男。ひとりは不器用で上司にも取引先にも軽侮されながら、実家で暮らす秋本。ひとりはうまく世の中をわたってきた谷口。あまりに退屈な、しかし平穏な毎日を送ってきた彼らだったが、ある夜の出来事がきっかけで、日常と運命は大きく揺らぎ始める…。

 

 

DATA

●監督・脚本:佐向大

●出演:足立智充、玉置玲央、菜葉菜、高橋努、玉井らん、坂巻有紗、山本ロザ、川瀬陽太、宇野祥平、松重豊…ほか

●配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム

 

(C)2021「夜を走る」製作委員会