山本起也監督 登壇!『のさりの島』公開記念!名古屋初日舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 本作は、熊本県天草を舞台にオレオレ詐欺の若者と老女の奇妙な共同生活を描いたハートウォーミング・ドラマ。“のさり”とは、いいこともそうでないことも、自分の今ある全ての境遇は、天からの授かりものとして否定せずに受け入れるという、天草の優しさの原点ともいえる方言。オレオレ詐欺の旅を続ける主人公を『his』『佐々木、イン、マイマイン』の藤原季節、オレオレ詐欺の男を孫として迎え同居生活を送る老女を、本作が遺作となった原知佐子が演じる。監督は『カミハテ商店』の山本起也。

 

 

 今回、名古屋の公開初日となる6月19日(土)に、監督・脚本を担当した山本起也が名演小劇場で公開記念舞台挨拶を行った。

 

REPORT

 

 

『のさりの島』
2021年6月19日(土)より名演小劇場ほかROADSHOW

公式サイト

 

STORY

「もしもしばあちゃん、俺だけど…」オレオレ詐欺の旅を続ける若い男が、熊本・天草の寂れた商店街に流れ着いた。老女の艶子は、若い男を孫の“将太”として招きいれる。あたたかいお風呂、孫が好きな美味しい料理、そしてやさしいばあちゃん。若い男はいつの間にか、“将太”として艶子と奇妙な共同生活を送るようになり、やさしい“嘘”の時間に居場所を見つけていく。地元FM局のパーソナリティを務める清らは、昔の天草の8ミリ映像や写真を集め、商店街の映画館で上映会を企画する。ひょんなことから“将太”も、上映会の企画チームに連れ込まれてしまう。賑わいのあった頃の天草・銀天街の記憶を取り戻そうと夢中になる清ら。かつての銀天街の痕跡を探す中で、艶子の持っていた古い家族アルバムに、“将太”は一枚の写真を見つける。本渡の大火、焼け跡を片付ける町の人々、復興後の祭りの様子…。街に流れるブルースハープの音色と共に、スクリーンに映し出された天草のかつての記憶。「将太さん、本当はどこのひとなの…」

 

 

DATA

監督・脚本:山本起也

出演:藤原季節、原知佐子、杉原亜実、中田茉奈実、宮本伊織、西野光、小倉綾乃、酒井洋輔

配給:北白川派

 

(C)北白川派