映画『るろうに剣心 最終章 The Final』公開記念!初日舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 日本映画の歴史を変えたエンターテイメントの頂点として君臨し続ける、アクション感動大作『るろうに剣心』シリーズ。最新作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が、それぞれ2021年4月23日(金)、6月4日(金)より2作連続で全国ロードショー!ついに完結を迎える。この度、本作の公開を記念して『るろうに剣心 最終章 The Final』初日舞台挨拶が実施された!イベントには佐藤健さん、武井咲さん、新田真剣佑さん、青木崇高さん、蒼井優さん、江口洋介さんの超豪華キャスト陣と、本作でメガホンをとった大友監督が登壇。シリーズ完結編である本作が遂に公開初日を迎えた心境や、シリーズを含めたこれまでの「るろうに剣心」にまつわるエピソードをキャストと監督が語った。

 

 

REPORT

 

 

 本日4月23日(金)より公開初日を迎えた本作は、18時時点で、興行収入52億円の大ヒットを記録した映画『るろうに剣心 京都大火編』の初日の興行収入2.3億円(公開初日:2014年8月1日)を超え、シリーズ最大のオープニングスタートを切る見込みとなっており、大ヒット間違いないなしのロケットスタートを切った!

 

 登壇した佐藤は「この2部作のクランクアップを迎えたのがちょうど2年前の4月23日だそうです。色んな意味で今日という1日は忘れられない日になりそうだなと思いますし、非常に感慨深いです。我々にとって大切な作品を遂に皆様に観て頂ける日が来たことを、嬉しく思います。ここまでやってこれたのは、支えてくださった皆様がいたからです。この先もこの映画のこと、シリーズのこと、キャラクターたちのこと、愛してくれたら嬉しいなと思います」と万感の思いを込めて挨拶。

 

 

 大友監督も「観て頂ければ分かるのですが、撮影もハードでした。そういう時に僕らの間で合言葉にしていたのは“お客さんに届けば奇跡が起きる”という言葉です。僕らは映画の力、物語の力を信じて撮影を続けて今日に至りました。今までたくさんの作品を作っていますが、今日はとりわけ感無量です。最後エンドロールを観て頂くと分かりますが、とんでもない数の人間が自分達にできる10年分の全てをこの作品に捧げてくれています。是非観終わった時に皆に拍手を送ってください」と観客に語りかけた。

 

 『The Final』と『The Beginning』の2作品で総製作費50億円、撮影期間7ケ月、エキストラ延べ6000人、キャスト&スタッフ約2200人と類まれなる規模で制作された本作。作品のスケールを感じた撮影時のエピソード、そして本編への手ごたえを聞かれた佐藤は「大友組はクランクイン初日からサプライズといいますか、スケールの大きさで我々を圧倒してくれるんです。そうすると自然にテンションもモチベーションも上がって、“やってやろう!”という気持ちになるんです。更に(キャストの)努力をちゃんと細かく汲み取ってくれて、(映像に)映し出してくれる。非常に役者冥利に尽きますし、役者をやっていてこんなに幸せな現場はないなと日々感じていますし、その中でも今回最高の映画が出来上がっていると思います。いつも言えないですけど、監督ありがとうございます!」とコメントし、大友監督も「照れくさいですね(笑)」と嬉しそうな姿を見せた。

 

 

 武井は「撮影で地方にお邪魔させて頂いたときに地元の方々がエキストラとして参加して下さっていて、(我々と)同じ熱量で大友組に参加してくださったんです。それがとてもびっくりしました」と地方での撮影エピソードを明かし、新田は「監督は建物をちゃんと建てて、ちゃんと壊してます(笑)それを目の当たりにしたときは、すごい作品だなと思いました」とセットについてコメント。

 

 大友監督からは「大物の宮大工が作ってくれたセットを壊すことになったんです」との説明が入り、登壇していたキャストも驚いた様子を見せた。

 

 蒼井は「私はわりと早く撮影が終わって、別の作品に入っている時に(『るろうに剣心』の)スタッフさんにお会いしまして。“そろそろ剣心出来る頃じゃない?”って話しをしたら“まだ撮ってるよ!”と言われて。本当に普通の感覚だったら出来上がっているころにでもまだまだ撮影が続いている事を知った時に、本当に妥協のない作品作りをしているんだなと感じました」と語った。

 

 壮大なスケールの本作の撮影を行っていく中で、ここは妥協しなかった、ここはこだわったというポイントについて聞かれた佐藤は「袖の親指がどこまで隠れるかとか、一歩を踏み出したときにギリギリ引っかからない袴の丈とかを衣装部の皆さまに作って貰いました」と衣装に関するトークを展開。

 

 武井も「衣装部さんがこだわって作って下さった薫のお着物が、お洋服で着る様な分厚い生地を使っていまして。(シリーズの衣装担当)澤田石さんがその素材が良い!と仰ったんだと思うんですが、着ている側からすると苦しくて、動きやすいというのは薫に関してはなかったかなと思います(笑)」と衣装について語り、会場を笑わせた。

 

 新田は「縁って所々衣装を変えているんですが、ラストの殺陣の時の着物の色を白にしたいと監督や澤田石さんと相談したんです。白は「The Beginning」で巴が着ている着物の色なんですよね。だからそれを着てすべてを剣心にぶつけたいと思いました」と衣装に込められたこだわりを明かした。

 

 1作品目から出演しているキャストに対して、佐藤の中々見れない、自分しか知らない一面を教えて欲しいという質問がなされると、青木が「撮影で色んな地方で一緒に焼き肉を食べに行っていまして。ハラミのタレを頼んだ時に偶然切らしているお店があった時の顔がガクッとなっちゃっていましたね(笑)“ハラミの無い焼肉って・・・”って言ってました(笑)」と可愛すぎる一面を暴露。

 

 それを聞いた佐藤は「パート1の時ですよね?すっかり忘れてましたけど、今エピソードを聞いてるだけで腹が立ちました(笑)」と話し、ハラミへの愛をみせた。

 

 更に蒼井からも「私もパート1の時に、私が誕生日だということで、京都の撮影終わりにご飯行きましょうってなったんです。佐藤さんがお店を予約してくれたんですが、タクシーでお店に行ってみたらサイトに載っている住所と電話番号が間違っていてお寺に着いたんです(笑)一生懸命予約してお願いしてくれていたのも祈祷のお願いで(笑)。こんなに完璧なのに抜けた一面もあるんだなと思いました」という驚きのエピソードを披露して、キャストと会場を沸かせた。

 

 更に本作の公開を祝って緋村剣心を最も苦しめた敵の1人、『京都大火編/伝説の最期編』の志々雄真実(ししおまこと)を演じた藤原竜也からコメント動画が届いた!

 

 藤原は動画で「大友監督、佐藤健くん、またまた大変な、本当に苦労したであろう撮影を乗り越えて公開にこぎつけたこと、おめでとうございます。コロナ禍で大変だと思いますが、多くの人にるろうに剣心が届くように祈っております!」とコメントし、佐藤は「光栄です。藤原さんとの最後の戦いは忘れられないですね。そんな藤原さんから今日という日を祝って頂いたこと、うれしいです。」と感慨深げに語った。

 

 

 最後に佐藤は「ここ1、2年くらいよく思うのは、やはり人というのは日々の暮らしに光が見出せないと生きていけない生き物なんだなということです。この映画が、皆さまの希望の光となれば幸いです。どうかまたお会いできる日までお元気で、皆さまの心と体の健康と、日々の幸福を願っております。本日はありがとうございましたと挨拶し、イベントを締めくくった。

 

『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』
2021年4月23日(金)/6月4日(金)2部作連続ロードショー!
ミッドランドスクエア シネマほかROADSHOW

公式サイト

 

STORY

かつては“人斬り抜刀斎”として恐れられた緋村剣心だが、新時代の幕開けとともに、斬れない刀=逆刃刀<さかばとう>を持ち穏やかな生活を送っていた。最狂の敵・志々雄真実が企てた日本転覆の計画を阻止するため、かつてない死闘を繰り広げた剣心達は、神谷道場で平和に暮らしていた。しかし、突如何者かによって東京中心部へ相次ぎ攻撃が開始され、剣心とその仲間の命に危険が及ぶ。果たして誰の仕業なのか?何のために?それは、今まで明かされたことの無い剣心の過去に大きく関係し、決して消えることのない十字傷の謎へとつながっていく。そして、これまで語られることのなかった<十字傷>の謎に迫る「るろうに剣心 最終章 TheBeginning」へ続いていく。

 

DATA

出演:佐藤 健 武井 咲 新田真剣佑 青木崇高 蒼井 優 伊勢谷友介 土屋太鳳 有村架純 江口洋介

監督:大友啓史

原作:和月伸宏「るろうに剣心?明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)

製作:映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

制作プロダクション・配給:ワーナー・ブラザース映画

 

(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会