映画を通して熊本地震からの復興を支援しようとスタートした「くまもと復興映画祭」の5回目となる「くまもと復興映画祭2021」が、2021年4月16日(金)~4月18日(日)の期間、感染予防に十分配慮した形で開催する。今年も熊本出身の行定勲監督をディレクターに迎え、熊本市中央区の熊本城ホールで行われる。上映作品は、行定勲監督の『いっちょんすかん』など全10作品。うち2作品は昭和の作品をデジタル復元したもので、古いフィルムと傷ついた熊本を重ね合わせ、現代の力で前向きに修復していくという、復興映画祭ならではのメッセージが込められている。
くまもと復興映画祭ディレクター 行定勲 MESSAGE
激しい揺れに襲われた深夜1時すぎ。長い揺れがおさまり、窓から外を見渡すと街は闇にのみ込まれていた。熊本城の方向に白い煙のようなものが見え、轟音が聞こえてきた。世が明け、路上に散乱した石垣を見た衝撃を私は忘れない。あの日から5年が経ちました。新型ウィルス感染、令和2年7月豪雨と難局に立たされながら、熊本地震からの復興の途上にある熊本の地で、今年も映画祭を開催できることを嬉しく思っています。熊本城に新しい天守閣が、そして新阿蘇大橋開通と少しずつ前進する熊本にエールを贈りたいと、9作の珠玉の映画を選出しました。公開前の最新作から、私に映画を目指すきっかけを与えてくれた名作と、すべてが思い入れのある素晴らしい作品ばかりです。本映画界を支える監督や俳優を招聘し、熱い映画の話を存分にしてもらおうと思っています。スクリーンから映画の力を浴びて、元気になってくだされば幸いです。
「くまもと復興映画祭2021」
開催日時: 2021年4月16日(金)~4月18日(日)
開催場所:熊本城ホール
主催:くまもと映画祭実行委員会
ディレクター:行定勲
特別協力:熊本市/熊本県