「映画の力」EPISODE:山崎伸子『ライフ・イズ・ビューティフル』 | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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「映画の力」EPISODE:『ライフ・イズ・ビューティフル』
映画のすばらしさを大勢と共有したい

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 いまだに「タラのテーマ曲」を聴いただけで、心が湧き立つ、往年の名作映画『風と共に去りぬ』。初めて観たのは、愛どころか、恋の酸いも甘いもわからなかった小学校時代だったと思う。南北戦争下のロマンスを軸にした本作を観て、火のように気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラを演じるヴィヴィアン・リーと、荒ぶる男、レット・バトラー役のクラーク・ゲーブルの、大スターならではのオーラに、ただただほだされた。子ども心にも、決して大好きにはなれなかったスカーレットだが、なんだか目が離せなかった。

 

 あの長い映画を、テレビ放映で観たのには、理由がある。それは、両親が、初めてデートで観た映画だと聞いたからだ。当時、彼らはこの映画を観たあと、きっと恋のボルテージが上がり、2人で入った喫茶店で、頬を紅潮させながら感想を言い合ったのではないかと。もちろん、勝手な妄想で、確認したことはないのだが。それでも、その後、彼らが結婚し、私がこうして産まれたことを考えると、『風と共に去りぬ』が、ほんの少しでも、若かりし頃の両親のハートをメラメラさせる、恋のカンフル剤になったのではないか、とかんぐってしまう。

 

 私自身はと言えば、『ライフ・イズ・ビューティフル』という1本の映画がきっかけで、いつしか映画ライターとなり、今は、映画とは切っても切れない“蜜”な関係にある。そして、幼少期に初めて父が連れていってくれた「東映まんがまつり」から現在に至るまで、映画というものが、仕事以外でも、想い出の隅々にある。そう、間違いなく、映画は人生を彩ってくれた。そして、映画が時代を超える“遺産”であることも実感している今日この頃。

 

 コロナが明けたら、また映画館へ行きたい。コロナが明けたら、また、たくさんの映画人に取材をして、映画界に貢献したい。コロナが明けたら、映画のすばらしさを大勢と共有したい。

 

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ライフ・イズ・ビューティフル
●1997年製作/117分/イタリア●監督:ロベルト・ベニーニ●出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ、ジュスティーノ・デュラーノ、セルジオ・ブストリック

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