松本潤、有村架純、行定勲監督登壇!『ナラタージュ』公開記念名古屋舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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10月7日(土)から全国公開し、大ヒットスタートを切った『ナラタージュ』。今回、公開3日目となる10月9日(月・祝)に、名古屋・ミッドランドスクエアシネマで舞台挨拶が行われ、主演の松本潤さん、ヒロインを務める有村架純さん、そして本作のメガホンをとった行定勲監督が登壇。この舞台挨拶の模様をレポート!


● 日時:2017年10月9日(月・祝)
● 会場:ミッドランドスクエアシネマ スクリーン1
● 登壇者:松本潤、有村架純、行定勲監督
● 司会:松岡ひとみ



MC:まずはお一言づつご挨拶をお願いします。

松本潤:葉山貴司を演じました松本潤です。名古屋に戻ってこれてうれしく思っています。短い時間ですが、『ナラタージュ』の話をした後に、この映画をより一層楽しんでいただければと思います。

有村架純:工藤泉を演じました有村華純です。上映後に舞台挨拶を行うと、会場の雰囲気がしっとりとしてしまうのですが、上映前なので活気があっていいですね!鑑賞後は、この映画のしっとりとした余韻に浸ってください。

行定勲監督:こんなにたくさんの方々に観ていただけると思うと、胸がいっぱいになります。この作品は10年以上をかけて支度をして、松本潤さん、有村架純さんという2人に出会えて、やっと完成することができました。この2人がキャスティングされることを10年かけて待っていたんだと、僕自身思えるようになりました。この2人の芝居が、みなさまの心に刺さることを期待しております。是非楽しんでください。

MC:みんさんの名古屋の印象を教えてください!

松本潤:先日は、名古屋城で公演していた「名古屋平成中村座」の歌舞伎を観にきました。歌舞伎を観てすぐ帰ってしまったので観光する時間はなかったです。この後には、名古屋でのコンサートも控えています。

有村架純:名古屋と言えば、『映画 ビリギャル』のロケで、プリンセス大通りを夜中の3時に走ったことを思い出します。

行定勲監督:名古屋めしは好きですね。山本屋の味噌煮込みうどんは、麺に弾力があって、思わず買って帰りましたよ。

MC:《会場に向かって》今から上映しますが、今回が初鑑賞という方は手をあげてもらえますか?

松本潤:あれっ?意外と初めてではない方が多いことにビックリしています!

MC:《会場に向かって》続けて聞いちゃいましょう。2回目の方?3回目の方?

松本潤:公開3日目ですよ!3回目という方は毎日観てるってことですよね!いや、本当にありがたいです。

MC:監督がこの作品を10年間温め続けてきたのは、やはり島本理生さんの小説に魅了されたからなのですか?

行定勲監督:最近の映画の傾向は、分かり易さが重視されています。こういう映画って、ありそうでないんですよ。この映画も、男の先生と女子生徒、そしてもう一人の男性ライバルと、一見分かりやすそうな設定なんですが、そうじゃないところにこの映画の特別性があるんです。シナリオにはあまり書き込まなかったし、役者のポテンシャルを最大限発揮してもらうことで、恋愛の危うさ、そして豊かさ、はたまた愚かさを表現できると思いました。この2人の演技を十二分に堪能してもらい、観客のみなさんが、登場人物と自分を重ね合わせてみることで、何かを発見してもらいたいです。映画にはそんな力があると思います。

MC:役を演じるにあたってどんなアプローチをされたのですか?

松本潤:この人物を演じる上で、特別に作り込んだということはなかったです。ロケ地の富山の雰囲気に馴染んでいく中で、行定監督の演出に触れて、自分を引っ張っていってもらったという感じです。あのタイミングで、あの場所でないと表現できなかったことがたくさん詰まった作品になっていると思います。

有村架純:富山ロケの時、私はずっと富山に詰めていましたが、松本さんはお仕事で、東京・富山間を行ったり来たりしていたので、松本さんが東京に戻ってしまう時は「いつ帰ってくるんだろう?」って思ってました。でも、その距離感が泉と葉山の距離感に近くて、結果的に良かったと思います。

松本潤:お互い仕事で現場にいるんだけど、ほかの仕事が入れば現場を離れるし、そんな時「ちょっと寂しいな」って思うことはありましたね。その距離感が、結果、演じる上で役に立っているんだと思います。


MC:何度か共演されていますが、印象は変わりましたか?

有村架純:わたしが初めてドラマでご一緒させていただいた時、目力は100%以上でした(笑)。松本さんは、プロ意識が本当に高くて、「もうちょっとこうしたら現場が段取り良くいくんじゃないか!?」、「もっとこうすればカメラからもよく見えるよ!」って、スタッフさんのことも気遣いながらアドバイスをしてくれたんです。人って、集中すると周りが見えなくなってしまう人が多いと思いますが、松本さんはすごく視野の広い方だと思います。『ナラタージュ』の現場でも、現場が幸せになるように気遣っていたし、本当に勉強になりました。

松本潤:有村さんは、集中すると細く強くなっていくタイプ。いろいろなタイプの役者さんがいますが、僕は集中すると目線が広がっていくタイプみたいです。今回、『ナラタージュ』の現場で有村さんとご一緒して、集中する線がどんどん太くなって、力強くなっていると感じました。

MC:監督の目からみた2人はいかがでしたか?

行定勲監督:この2人のポテンシャルは、まだまだこんなもんじゃないと思いますよ。有村さんは本当に女優だと思います。芯の強さがあるんですけど、でも出過ぎない。有村さんから「監督と話がしたいです」って言われて、内心ドキドキしてたら何も言わないんです。結局は僕が喋って説明しているのを「はい」、「はい」って淡々と聞いていて、最後に「頑張ります」って言うんです。

松本潤:へぇ〜!そうなんだ。

行定勲監督:「なんだ!?」って思うじゃないですか、でもそれが見事に現場に反映されていくんです。いや〜、いろいろなタイプの女優さんがいますが、有村さんは真の女優だと思います。一方、松本くんからは、「泉から僕はどう見えているんですか?」って、質問されました。僕はその時に「眼鏡して、前髪たらして、目力を120%から40%にして!」と答えました。そしたら「じゃあ、この役って僕じゃなくてもいいってことですよね!」って言ったのですが、自分じゃなくてもいいキャラクターを面白そうに演じてみるというのが松本潤のクリエーションなんですね。目力を40%にして演じた葉山に対して、その瞳の不透明さが泉を困惑させるんです。葉山の内面があまりにも分からないから戸惑うわけなんです。僕がイメージした2人の関係性が非常にうまく表現できたと思います。

MC:有村さん!今日の松本さんの目力は何%だと思いますか?

有村架純:えっ!?今日の松本さんですか!? みなさんはどう思いますか?………えっと、150%くらいです(笑)。

《会場笑&拍手》

MC:これから映画を観ていただく皆様に、代表して松本さんメッセージをお願いします!

松本潤:すごく濃密な2時間20分になっていると思います。みなさんの記憶の中にある恋愛感情を思い出しながら、それぞれの感覚で観ていただければと思っています。この作品が、たくさんの人の心に残ってくれることを祈っています。今日はありがとうございました。



『ナラタージュ』2017年10月7日(土)よりミッドランドスクエアシネマほかROADSHOW

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