黒木華(くろきはる) in 『シャニダールの花』
透明な存在感と確かな演技力が魅力
演劇界出身のニューヒロインに注目!
石井岳龍(聰亙)監督の最新作『シャニダールの花』に綾野剛とW主演、胸に花を宿した女性たちに寄り添い、自らも花を宿すことになるヒロインの響子を演じた黒木華。パッと見た印象は蒼井優と似てるけど、彼女の方がより芯が太い感じ。私がその存在を知ったのは映画『東京オアシス』で。透明な存在感と小林聡美とのやり取りから醸し出されるふわっと軽やかな空気が印象的でした。
彼女は舞台出身で、京都造形芸術大学で林海象、東陽一らに師事して演技を学び、在学中の09年に野田秀樹の演劇ワークショップに参加。オーディションに合格してNODA・MAPの公演「ザ・キャラクター」でデビュー。さらに10年には番外公演の「表に出ろいっ!」で十八代目中村勘三郎、野田秀樹と共演。11年には蜷川幸雄の舞台「あゝ、荒野」で嵐の松本潤と濡れ場を演じて絶賛されるなど注目を集め、同年の『東京オアシス』で映画デビュー。昨年は高い評価を受けたアニメーション『おおかみこどもの雨と雪』で雪(少女期)の声を担当。さらに今年はドラマ「まほろ駅前番外地」(第8話)、映画『舟を編む』と連続して話題作に出演。じわじわと知名度が上がってきた黒木華。今後は間違いなく映画界でも活躍してくれるはず!
★『シャニダールの花』7/20(土)→センチュリーシネマにて
(C)2012「シャニダールの花」製作委員会
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