ただ、愛されて 愛せばいい | 夢が実現するしくみがわかれば、私たちはもっと自由になる  君塚由佳

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母とは相性が悪い、と思う。


母は どうやら私には興味が薄いらしくて
理解する気がさらさらないから。

だから、無神経なことを平気で言うし
「よりによって  なぜ 今 その話題?」と げんなりすることも多い。

それで 私が怒ると「そんなに怒ること?」と きょとんとする


その繰り返し。それこそ、何千回も繰り返してきた。

だから、関わると疲れてしまうのよ。



人間関係の肝って、距離感だと思う。
「遠くで幸せを祈ってるよ」が、私と母の平和だと思っていた。


そんな理由で、7年前の大病した時は 母には言わなかった。
(ほとんど入院もしなくてすんだし)



母みたいな人がいたら、絶対に友達にはなれないとすら思う。






で、さすがに今回みたいな長期入院となると 隠してもおけず。




無菌室が 家族以外面会謝絶なのをいいことに 私と母の距離感は崩れまくり。



治療といっても寝っ転がっているしか 私には何もできないし、
緩和ケアもあるので そんなに耐えられないほどの苦痛なんて まずない。


ほぼ一日おきに面会に来る母が1番のストレスでしたのよ。




そんな母が
「退院する時には、この新品の服着て帰るんだからね!しっかり良くなりなさいね!」

と、買ってきた服を無菌室の目のつくところに吊るして励ましてくれた

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どう考えても こういうド派手な花柄は
私は好きでもなければ  絶対似合わないと 45年親やってていまだに理解する気もないらしい。




でも、間違いなく愛してくれている。

年金暮らしのくせに
婦人服の専門店で買ってきたらしい
シルク混の高価なもの。




愛してくれてくれているのだけはわかっていた
そんな理由で、7年前の大病した時は 母には「言わなかった」んじゃない。
けっきょくは、「言えなかった」んだと思う。
(ほとんど入院もしなくてすんだし)










深く深く愛してくれて
でも私を全く理解しようともしない

それでもいいやと 
寝たきり入院生活で弱っていたせいか
さすがに観念しましたわ。






だから、私とは違う時代に生まれて 違う環境で育っていく息子たちが この先
理解できない生き物に成長していったとしても


そうか  もし理解できなくなったとしても
ただ ただ
息子を愛していればいいのだと そう言った自分の言葉が



しん、と

全ての考えが黙りこんでしまうほど
自分に突き刺さったのでした。



私は 

理解されなくても
理解できなくなっても

ただ 愛されて 愛せばいいんだ