あるお店で、4歳くらいの子どもが棚のお菓子を落としました。
その子どもは、そのお菓子を置いてある場所の隣に置きました。
それを見ていた店員さんは、
『そっちじゃないな。こっちやな』と指を示して、
子どもに正しい場所に置かせました。
出来ることは、子どもに自分でさせる。
これは、大切なことかもしれません。
使わない筋肉が衰えるように、自分でしないことは衰えてきます。
いつも車の助手席だと、道を覚えないようなものです。
『見ざる・聞かざる・言わざる』という言葉があります。
日光東照宮にある、3つのお猿さんです。
最近その意味を知りました。
『子供の時には、
悪いことを見ない、
悪いことを言わない、
悪いことを聞かないようにするものだとする教訓』
だそうです。
前の例は悪いことではありませんが、
正解を教えず自分で考えさせることも大切かもしれません。
初めから効率の良いやり方を人に教わるよりも、
自分で試行錯誤して効率の良いやり方を考える方が、
頭を使いますし楽しいです。
ときに無駄なことをやることによって、
今ある効率の良いやり方を超える場合があります。
無駄なことをしないためには、
無駄なことをする必要があります。
無駄なことをしないと、
初めから『これは無駄じゃない』と思い込んでしまうからです。
『無駄なことだろう』と頭で考えても、
実際やってみると無駄じゃないこともあります。
また、効率が悪くても、楽しい場合があります。
普通列車で行く旅行は、それです。
無駄な方法、遠回りの方法を選ぶことで、
新たな発見を得ることができます。
それは、無駄なことやったから、
大切なことを得られたのです。
◆無駄なことは、ない。