『気を遣うこと』と『気遣い』
気を遣いすぎると、自分を責めてしまう場合があります。
“私は相手の思い通りに行動していない”ということを、
いつも気にかけているのです。
そうなると、言動がギクシャクしますし、
ありのままの自分を出せません。
気を遣わないでいい関係とは、
ありのままの自分を出せる関係です。
そこには、『気を遣う』『気を遣いすぎる』ことはありません。
でも、“気遣い”はすることができます。
たぶん、似たような意味だとは思いますが、少し印象が違います。
『気を遣う』と言った場合、ネガティブな感じがして、
受身のような気がします。
『気遣いをする』と言った場合、自発的のような感じがします。
『気遣いの出来る人』がいたとき、
不思議と『気遣いの出来る人』がよってきます。
ここで、お互いが気を遣ってしまうと、
ギクシャクしてしまうことがあります。
だから、このときは、どちらかがお言葉に甘えます。
「これ、どうぞ」「いいえ、結構です」
「でも・・・」「お気になさらずに・・・」よりも、
「これ、どうぞ」「本当ですか!?ありがとうございます」の方が、
気持ちが良いです。
プラスの磁石同士、マイナスの磁石同士では、
反発してしまいます。
これが、プラスとマイナス、
気遣いとそれを受け取る方になると、くっつくことができます。
そして、今度は、マイナスがプラスになり、
マイナスがプラスになればいいのです。
それを交互繰り返すことが1番良いと思います。
いつもおごってもらうよりも、
「前回出してもらったから、今度はおごるね」
という関係の方がいいと思います。
わかりやすい例でいうと、
お茶を出されて気を遣って飲まないことと、
気遣いを受け取って少しでも飲むことの違いです。
お茶(それ以外でも)を出したことがある人はわかると思います。
短気な人であれば、“せっかく出したのに”と怒りに変わります。
小さい頃に父親はよく、
『気が利かんなあ』『よく気が利くなあ』と言っていました。
気が利くということは、自分のした気遣いが、
相手のして欲しかったこと同じだったということでしょう。
気が利くことができれば、
お互いが心地よい気持ちになりますね。
◆反射的に、気遣いをしよう。
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