『しなければならない』『~でなければならない』
ということの裏には、
【『していない自分』『~でない自分』はダメだ】
ということが隠れているように感じます。
だから、『しなくてもいい』『でなくてもいい』=『あるがまま』ということが、
悩みをなくすひとつの考え方になっているのだと思います。
例えば、『自信は持たなければならない』と思っていると、
『自信を持っていない自分はダメだ』となり、
悩んでしまいます。
『自信を持っていてもいいし、持っていなくてもいい』
と考えられると、
悩むことはありません。
勉強のできる人が
『勉強はできなければならない(できた方がいい)』と思っていても、
悩みません。
それは、向上心です。
実際に勉強をして、
自分にとってメリットがあると思ったから言えることなのです。
でも、それを人に言うとなると話が違います。
他人に対して、『勉強はしなければらならい』と言うと、
それは、『勉強をしていないあなたはダメだ』
と否定してしまうことになります。
人からされていちばん嫌なことは、
『その人の過去・現在・未来の否定』です。
僕は、『~でなければならない』
ということが好きではありません。
学生のときも、あえて人と違う選択をしてきたからです。
人から相談されるとき、どんなことでも、驚かないようにしていました。
相談するというのは、『現在の自分の否定』から始まります。
『こんなことでいいのかなあ』と思っているから、人に相談するのです。
仕事をしているとき、
『やっといて』『運んどいて』『書いといて』などの言葉はよく聞きます。
もちろん、指示ですから、当たり前のことです。
『置いといていいよ(やっとくからの意味)』『しなくてもいいよ』
という言葉があったとき、
僕の中で違和感がありました。
指示されたことの倍やることを普通としていたので、
それらの言葉が、
とても優しく聞こえました。
仕事のことだからではなく、
その言葉自体の意味で、優しさを感じたのだと思います。
「~てもいいよ」に、器の大きさと優しさを感じたのでしょう。
『~でなければならない』が多いほど、悩むことがわかります。
『~でない自分はダメだ』となってしまいます。
『~でも良い!』『~でもOK!』
『~しなくても問題なし!』『~でなくても私は100点満点!』
『~』に気になる言葉を入れてみると、きっと元気が出てくるはずです。