■無財の七施
○和顔施は、相手を思いやる柔和な笑顔で人々に接することです。
感情むき出しの怒り顔は慎むべきでしょう。
○愛語施は、相手を尊敬する心で、やさしい言葉で語りかけることです。
命令や卑下する言葉は、人間の尊厳から逸脱することになります。
○慈眼施は、相手をいたわりと優しさを持って見つめるまなざしです。
にらみつける怒りの顔や眼、羨む心の眼は避けたいものです。
○房舎施は、疲れ果てて困っている人に「どうぞ家で一休みして下さい」と、
心優しく語りかける意味です。
○床座施は、乗り物の中で、老人や身体の弱い方が目の前に立っていれば、
「どうぞお座り下さい」と、席を譲って上げる心です。
○捨身施は、人がいやがる事を自らすすんで行ったり、
トイレ掃除でも重労働作業でも自ら率先して行う心です。
○心慮施は、相手を十分思いやり、相手の立場をよく理解してあげ、行動する心です。
「お前はいつも“和顔施”をしておる」
「わがんせ?」
「お前が笑顔になれば、相手も心を開いて和むことができて笑顔になる
その笑顔だけで“施し”になるという仏教の教えだ
漫画「GOKUSAI」より。