平成29年秋季、東京大学公開講座に参加しました。

11月11日から毎週土曜日、3回安田講堂で行われます。

今年の総括テーマは「新しい秩序」

ちなみに前回は「爆発」だったそうです。

 

毎回3人の教授が講義をし、最後に総括討議を行う形式。

第1回目の11日は、開講に先立ち講座の企画委員長である宮園浩平医学研究科長から今回の総括テーマについて解説がありました。

自然界にも人間界にも存在する「秩序」。

正確には「混沌」と「秩序」の循環に光をあて、各分野で「新しい秩序」を研究する9名の研究者が登場します、というイントロでした。

安田講堂で以下の3名の先生が50分ずつ講義。

①人文社会研究科 丸井 浩 教授

「インド古来のサステナビリティ(ダルマ)-秩序と規範の一体性」

②宇宙線研究所 瀧田 正人 教授

「宇宙線で見る宇宙の新たな秩序」

③情報理工学研究科 橋田 浩一 教授

「パーソナルデータの循環とスマートソサエティ」

最前列で聞きました。

大きなスクリーンに映し出されるレジュメや写真や概念図を見ながら。

贅沢な時間でした。

 

『人間は生まれながらにして三つの負債を追う。神々、祖霊、古代の聖賢に対しての負債である。神々には祭祀をもって、祖霊には子孫をもって、聖賢には学習をもって応え/返済しなければならない。(紀元前1000年のバラモンの経典)』

『なぜ我々の世界には物質しかないのか。150億年前のビッグバンのとき、たとえば1億1個の物質と、1億個の反物質が形成されたのではないか。その差の1個の物質が今の全宇宙の物質の源』

『世界中でスマートソサエティが目指されている。インドは11億人の目の虹彩と指紋を登録しており、手ぶらで買い物ができるシステムを作りつつある。費用は1200億円と、日本のリニア新幹線の5兆円に比べて破格に安い。日米欧では既得権益が障壁となり、10年後はインドやカンボジアにGDPで抜かれる可能性がある』

 

頭の中がかき回され、たがやされ、混沌が秩序をもとめてむくむく動きます。

「だから、なに?」「何がノウハウになる?」

そんなサラリーマンの身に染みついた「有用性志向」が気持ちよく溶けていく、充実した午後でした。