10月18日。本郷の「仏青」で、まず45分坐禅。それから講義室で‘95.八大人覚’を読みました。
テキストは西嶋和夫著「現代語訳正法眼蔵第12巻」
どういうものか、テキストの「本巻の大意」を引用すると。。
『八大人覚とは、釈尊が亡くなられる直前に説かれた教えであって、仏垂般涅槃略説教誡経すなわち遺教経の説くところである。それは少欲、知足、楽寂静、勤精進、不忘念、修禅定、修智恵、不戯論の八つをいい、いずれもきわめて具体的な実践道徳である』
大半はその「遺教経」からの引用。
内容は、釈尊が涅槃に入られる前最後に比丘等に説かれた、‘偉大な人物が直観的に基準としている八項目の実践’にして涅槃-静穏な境地-に至る道。次の8項です。
1.欲求を広く追い求めることをしない。
2.すでにあるもので満足する。
3.一人で衆を離れて静かに過ごす。
4.努力精進する。
5.気持ちを落ち着かせ集中を保つ。
6.心身の安定を実践する。
7.教えを聞き、思索して智慧を実践する。
8.遊戯的な議論を離れる。
最後段で道元禅師はこの「釈尊最後の教勅」を仏弟子は必ず学ばなくてはならないと強調されています。
建長5年(1253年)の正月6日に書かれた、道元禅師最後の示衆の巻であり、同年8月28日に示寂、つまり亡くなられました。
この巻は弟子の懐弉禅師の痛切な追記があり、様々な重要性がありますが、それはドウゲンサンガブログに書いたので省略。
「このお経は本当に釈尊の最後の教え?」といった疑問もあるようですが、それはある意味どうでも良いコト。
勤め人としては、例えばこんな部分が身に沁みます。(漢文意訳)
少欲がなぜ素晴らしいか。
欲を追い求めない人は、他人にへつらって自分を曲げ、よく思ってもらおうなどとせずに済む。だから心は淡々として心配や憂鬱がないのである。
「くれないっていうなら欲しくもないよ、別に」と腹をククれれば、色々な心配は薄まりそうです。
実際は難しいでしょうけれど。