今回、航空会社はアリタリア。
行きは成田からローマ、帰りはヴェネツィアから成田と直行なのは良いが、私が乗った飛行機は古びていた。
特に行きの便。
前からおろすトレーが壊れていて固定せず食事が落ちてしまう。満席状態のなか近くで一つだけ空いていた別の席に移って、食事を済ませ、さて映画でもと思ったらイヤホンの差し込み口の不調で音がしない。映画を見るなら元の席で、食事のときは膝にクッションを置いてトレーを支えるようCAに勧められた。
そういう飛行機でした。
海外旅行のときモンダイになることのひとつは、移動中の坐禅。
西嶋老師の弟子であれば朝晩坐禅をすべきだし、したいなとも思う。
飛行機の中でも少なくとも眠る前か起きてからか一度は坐禅したい。
飛行機の座席で、特に混んでいる場合は結跏趺坐をするスペースはとれないので椅子禅になる。浅く腰かけ、背中を椅子から離し背筋を伸ばして坐ります。
暗い中ではあるけれど、他にそんな人はいないので、気が付かれれば目立つ。隣の席の人が起きていると、さすがにやりにくい。
今回は、消灯されたあと、うたた寝から目を覚まして眠れなくなったとき、おりよく隣も寝静まっていたので、ちょうどよい坐禅タイムになった。
飛行機は振動し、結構音もするが、気にしなければどうということはない。
しばらく坐っていると家で坐っているときとほぼ同じように心身がしずまる。
ことさらに、これみよがしにやるつもりはなく、飛行機で「夜」を過ごすという快適とはいえない時間も、一度坐禅をはさめば乗り切りやすくなる。
事実、そのあと落ち着いて少し眠れたのでした。
昔JALでアメリカ東海岸に出張したとき、左右も空席で按配がよく、消灯時間中に同じように椅子禅をしていたら、不審に思ったCAが近づいてきて「お客様、お客様、大丈夫ですか」と声を掛けられ中断したことがある。
頭をグイと突き上げて目を開いてジッとしている姿に、発作か何かと危ぶまれたのかもしれません。
今回のアリタリアでは、特にそういうことはありませんでした。
イタリア人中心のCAたちは客の挙動にいちいち気を回さない様子。
あるいは「瞑想」が世界中で珍しいことではなくなっているせいかもしれません。
帰りの便は空いて3席を一人で仕えたため、気兼ねなくショート坐禅をしながら体調を整えることができました。