先週から、「フルマラソンを攻める」として、自己ベスト更新や故障しにくい走り方や練習方法について書き始めました。

 昨年の連載では紹介しました内容に従って、弟子ひろりんが実際の練習に取組んでくれました。その結果、自己ベストを4分以上短縮して、大阪国際女子に参加してくれました。

 今年はもう少し幅を広げて書かせて頂いています。なので、今回はここに書かせて頂く内容で実際の練習に取組む方はいませんが、今後、時折、どんなことを伝えているか?どんな練習をしてもらっているか?は書いていきたいと思います。


 今日は弟子ひろりんの言う「みんながやってる」について、少し書いて行きたいと思います。



偉そうなことを言って、大変申し訳ありません!

 僕は定説や常識をマッタク考えていません。時に、真逆のことさえ、厭わずにやっちゃいます。ですから、大失敗もありますし、その失敗の仕方はかなりひどいもんです。

 でも、僕は仕事でも、スポーツでも、その位まで振り切らないと、常人レベルを超越できないと思っています。というのは、皆さん、一生懸命取組んでいらっしゃるからです。


 先日のこと、弟子は「普通の人がやっていることをできると安心する」と話すんです。だから、「普通の人と同じ練習をしたいならすれば良い」「でも、普通の枠を超えられないよ」と話しました。

 「とうなりたいのよ?」と聞きました。

 というのは、50代女性がサブスリーって、本当に大変だからです。普通に取組んで達成できるレベルじゃありません。ですから、他の方が普通に行われる練習で到達できるとは思えません。

 では、より速い練習なのか?と言いますと、それをやったら、故障しやすくなると思います。ですから、皆さん、取組みにくいんですよね。僕はマッタク異なるアプローチなのも、故障を防ぎたいからです。



 弓削田さんがよく「バカ言ってんじゃない」と話されますか、やっぱり弓削田さんは「普通じゃない」んですよ。そして、「普通とどう違うのか?」が大切に見えます。

 何でも良い訳じゃないですよね。


 ちゃ~んと、理由を持って、理にかなった形で普通の道から逸れることが大切なように見えます。弓削田さんが60代でもサブエガに迫ったのは、1000m x 15本という練習だったからです。



全力を出すということ

 弟子は「周りの友人からはインターバルをやらなくて良いのか?」「5000mなら◯◯位で走れることが必要じゃないか」と言われると話します。

 だから、僕は「インターバルなら15本が必要」「5000mのタイムが速くても、フルマラソンをそのスピードで走る訳じゃないよね」と伝えました。


 僕がインターバル1000m x 5本というメニューを勧めないのは、2つの理由があります。

 1つは走り出してすぐにエンジン全開を意識するようになるからです。フルマラソンでは25〜30kmから全力が出すことが大切で、スタートしてすぐに全力だったら、ゴールまで持ちません。

 もう1つはスピードが変わるとピッチもストライドも変化するからです。例えば、インターバルはキロ4、レースはキロ4分半だとしますと、多くの方はピッチもストライドも変化します。ところが、ピッチが変わると、スゴく走りにくいのです。走りにくいなぁと思いながら走りますが、結局、貯金という思いに切り替わり、スピード抑制を諦めて、スピードに上げる方もいらっしゃると思います。

 同じピッチでスピードを変える練習をしている方ってほとんどいないですよね〜。ですから、スピードを変えるとピッチが変わって、走りにくいのです。


 仮にインターバルも1000m x 15本ですと、前半は少し抑えないと最後まで走りきれません。ですから、僕は5本はお勧めせずに15本と書かせて頂くのです。



走り方は個性ですよね!

 走り方も練習の仕方も個性です!

 合う、合わないもありますし、絶対に良いフォーム、絶対に良い練習なんてありません。

 でも。今のフォームが自分に合っているのか?は客観的に見た方が良いかもしれません。同じように、練習方法も冷静に見た方がよいかもしれません。



 


(柴又100K 2022 60kmの部から。後半に入って、35km位での1枚です。珍しく手は振ってませんね😁いつも、楽しくニコニコ走らせてもらっています)