「マラソン自己ベストを更新したい」を終えて、次の連載に移る間、「マラソン徒然なるままに」を書いています。

 先週末は弟子ひろりんの練習を第2段階に進め始めました。今日はその考え方や取組みを少し紹介したいと思います



ビジネス本「戦略プロフェッショナル」をマラソンに活かす

 僕は突拍子もないことをやっちゃうタイプです。昔は周囲に驚かれることが多くて。最近は職場でも、またやってると笑われることが多いです。今は外国企業だから、自分の良さがより出せているかもしれません。

 ビジネスでは成功させるアプローチの1つにNo1戦略があります。僕自身もこの方法で事業を成功に導きました。でも、それ以前に僕の取組み方が、No1戦略だったんだと気付いたのかもしれません。

 でも、No1戦略は「範囲を区切ってNo1になる」ことではなく、「良さを磨いてNo1の範囲を広げる」ことが大切です。

 そして、ここが1番大切です。No1戦略と言いますが、「No1でなくても良い」のです。「大切なのは個性を磨くこと」です。

 ですから、お読み頂く皆さんの走り方の良い所を確認して伸ばすことが大切なんです。

 「フルを◯分で走れたから、普段の練習スピードをあと5秒速めよう」というのは、多くの方が考えられることだと思います。

 ここを一歩深く考えて、例えば、「蹴りを強くしよう」そのために「峠走を加えよう」と、はどうやって速くするか?を考えることが大切なんです。

 ここで、皆さんの得意なことを伸ばす取組みにするんですね!これがNo1戦略で1番大切な所です。別に1番とか考える必要はありません。他の人と比べる必要もありません。

 勿論、取組む中で、取組みとは違う個性に気づいたり、2つの個性を掛け算する時もあります。


 今日は僕を例に紹介したいと思います。そして、是非、皆さんにも個性を確認してほしいなぁと思います。



僕は自分の良い所を伸ばして来ました!

 2013年に走り出した僕は2014年11月に疲労骨折して、翌2月のリハビリから練習を見直しました。この時、リハビリ開始時にGPS時計を新しくしました。この頃はピッチなんて考えたことがありませんでしたが、新しい時計はピッチを記録していました。

 2016年はハーフマラソンのタイムが伸びました。5月の春日部大凧は80分でしたが、10月のトライアルハーフが77分、11月の戸田マラソン、12月のいたばしリバーサイドが75分でした。

 それまでgarminデータを詳しく見ていませんでしたが、何が変化してタイムが伸びたのか?を確認しました。というのは、ハーフマラソンは2014年から2年間、自己ベストを更新できませんでした。ですから、何故、速くなったのか?と思ったんですね~


 その変化点はピッチでした。そしてストライドがいずれも同じで135cmということに驚きました。


 僕の持ち味は持久力です。

 ですから、ストライドではなく、ピッチを高めて行くのが、僕の特徴を伸ばすことだと思ったんです。

 レースでピッチを高める?と考えましたが、スロージョギングから取組むことにしました。

 それは、以前にスロージョギングの悪い癖がレースにも影響したことがあったので、普段の練習からピッチを上げてみたら、速く走れるのか?と思ったからです。



 多くの方は走るペースを速くすることで、タイムを伸ばそうと考えられるかもしれませんね。

 若い頃はスピードをより上げたり、頻度を増やすことができたかもしれませんが、年齢を重ねますと、故障しちゃうことも増えます。

 たまたまですが、僕はピッチを上げる練習がスピードに依存しにくいので、タイムが伸びる結果に繋がったみたいです。


 ここまでは僕の試みですが、garminデータを上手く活用することは思う以上に大切かもしれません。



garminデータには色々なデータが載っています

 garminで走るデータを記録しますと、様々なデータが取得できます。

 例えば、僕は955を使っていますが、上下動量や接地時間も記録できます。ランニングダイナミクスポッドの機能の多くを搭載していて、左右バランス以外は計測できます。


 データは様々なことを教えてくれます。

 例えば、上下動が大きい方は蹴った時に力が上に逃げている可能性があります。

 ストライドが広い方は足を動かす量が大きくて、接地時間が長くなりやすいです。

 でも、どの位の数字が大きいのか?は目安がありません。過去の自分のデータから、自分の走り方の良い点や課題とを考えて頂くしかありません。



(2014年の柴又100Kは60kmに初参加でした。スタート時の気温が35度でしたから、走り出して9ケ月の僕はアームカバーや帽子など、準備でした。そんな中、6位で入賞できましたから、持久力に自信が持てました)